ステーショナリー・文房具/万年筆ブランドの歴史とフラッグシップモデル

ラミーの歴史と万年筆(2ページ目)

ラミーの歴史と、代表的な万年筆を紹介する。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

21世紀でも色褪せないデザインアワードの常連

「ラミー 2000 万年筆」2万4150円

「ラミー 2000 万年筆」2万4150円

ブランドの方向性の転換を図るべく、バウハウスの思想である“Form follows function(機能によってかたち作られるデザイン)”をコンセプトに取り入れ、ブラウン社でデザインを手掛けていたゲルト・ミュラーにデザインを依頼して誕生したのが「ラミー 2000」。“西暦2000年になっても古さを感じさせない”という意味合いを込めてこの名が付けられた。発売当時、従来にないミニマルなデザインがすぐには受け入れられなかったが、次第に評価は高まり、もっとも多くのデザインアワードを受賞した筆記具のひとつとなっている。

ボディに使用されているのはマクロロンという強化プラスティック。表面をヤスリのようなもので磨くことによって、木のような風合いと温かみを併せ持つヘアラインに仕上げている。また、無垢なクリップはステンレス製。筆記具としては世界で初めてバネが内蔵され、衣類を傷めないように配慮されている。また、ペン先近くのウインドウでは、インク残量が確認可能。こうした機能的デザインによって、ラミーは永く愛され続けている。


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ラミー

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