3要素(内容・構成・表現)で考える
3ヶ月を漫然と使うのはもったいない。小学生や中学生が学んでいくためにカリキュラムがあるように、プレゼンスキルを高めるにもカリキュラムを持つべきではないでしょうか。それにより、効率良い計画的なスキルアップが測れます。私がおすすめするのは、プレゼンスキルを要素ごとで分けて、それぞれでの習得を図ることです。もっと具体的に話しましょう。
プレゼンの要素を以下の3つに分けます。この3要素についての詳細は過去の記事に譲ります。
・コンテンツ (話の内容):説得力を高める4つのコンテンツテクニック
・ストラクチャ(話の構成):プレゼンの基本構成3つのステップ
・デリバリー (表現技術):プレゼンで惹きつける話し方8つのポイント
リンク先の記事にある内容はそれぞれ基礎編として捉えてもらえればよいでしょう。その先に応用編があるわけですが、まずは3ヶ月ならば基礎を徹底するという考え方が効果的です。
筋トレのごとく取り組む
なぜ基礎の徹底が必要かというと、2つの理由があります。1つめは「そもそも、すぐにはできない」から。たとえばデリバリーの要素である笑顔などは、これまでまったく意識してこなかった人には「やろうと試みても、なかなかできない項目」であったりします。できる人には当たり前。でもできない人にはどうしようもなく難しい。笑顔は顔の筋肉の動きです。それをうまく活用しようとしたら、表情の筋トレが必要になります。筋トレだから効果がでるのには時間がかかる。笑顔以外の要素、たとえば「結論を先に話す」にしても「事例をありありと具体的に話す」にしても、知識さえあればすぐにできるというものではないのです。
2つめの理由は「できたとしても、意識しないと元に戻ってしまう」からです。たとえばストラクチャの技術であるサンドイッチフォーマットにしても、心掛ければ活用することができる。でも自分の血肉になっていないと、いざというときに使えない。
反復が習慣を生み、知識を実力に変えてくれる。それには時間が必要です。長い目で取り組んで見てください。