東京が乾燥した青空ばかりの日々ではなく、ささやかながらも雪景色に見舞われだすと、それは冬が終わりに近づいてきたサイン。もう少し暖かくなったら、休日にちょっと遠出してみようと計画を練り始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな時に最適な、三軒茶屋にあるセレクトストアの名店・セプティズ(SEPTIS)がカントリーシューズの雄であるトリッカーズ(TRICKER’S)に別注したオリジナルブーツをご紹介致しましょう。

タフなのに洗練されている、渾身の作!

スエードストラップチャッカブーツ

三軒茶屋のSEPTISがトリッカーズに完全別注したシューズ。クレープソールの厚みとバックルの大きさが見事にバランスし、カジュアルな服からジャケット&トラウザーズ的な装いまで、幅広く活用可能です。スエードブーツ4万2000円/(セプティズ TEL:03-5481-8651)

まずは写真のこれ、「メンズファッションガイド」の倉野さんも以前にご紹介されていた、マッドガードストラップチャッカブーツです。靴紐ではなくバックルとストラップで甲のフィット感を調節するこのようなアンクル丈のブーツを、アメリカでは何故か「ジョージブーツ」と呼び、イギリスで同じ呼び方をするものとは全く異なりますが、アメリカのドレスブーツとしては1970年代に非常に人気の高かったスタイルです。当時からこの靴に惚れ込み続け、使い勝手の良さをとことん知り尽くしているセプティズのオーナー・玉木朗さんが、アメリカのブランドではなく敢えてイギリスのトリッカーズに働きかけて、この度他店に無い完全別注という形で再創造した訳です。
スエードチャッカ・爪先

マッドガード製法の特徴が一番解り易いのが、このように爪先から見た時でしょう。コバの横への張り出しが殆ど無いので、底周り全体がスッキリとまとまり、合わせる服の制約を少なくできるのです

特徴はまずなんと申しても、マッドガード製法で底付けされたクレープソールでしょう。ソールを固体として成型すると同時にアッパーとは糸や接着剤を介せず熱と圧力とで直接結合させるこの製法を用いると、両者の境目には隙間が存在し得ず、それ故抜群の耐水性が得られます。また、コバにウェルトを配する代わりに薄いラバーテープで包み込む構造になるため、その周りを段差無くスッキリした印象に仕上げることが可能になり、一般的なクレープソール仕様の靴では表現し得ない洗練さも加わっています。
スエードチャッカ・かかと

かかと側からも眺めてみました。ヒールの尾部を斜めにカットするなど、細かいデザインにも妥協していません。バックルは銀色ですが、角度によっては金色に見えるので、どちらの色の時計やベルトを付けても大丈夫!

アッパーは毛並みの均質さと撥水性の良さが両立する、イギリス製チャールズ・F・ステッド社の「リペロスエード」、しかも潔く王道中の王道=ミディアムブラウン系のもののみ! 薄い金色にも見えてしまいがちな気持ち大きめの銀色バックルが、脱ぎ履きを楽にするだけでなく、付く位置も含め靴のデザイン全体をきっちり引き締めている点も見逃せません。流石にスーツスタイルに合わせるのには無理が伴うでしょうが、それより軽快な装いならばどんなものにも、そして誰にでも難なく合わせられる筈で、1足あれば八面六臂の大活躍は間違いなしです!

■商品情報
TRICKER'S MUD GUARD STRAP CHUKKA BOOTS
・色:SNUFF(ミディアムブラウン)
・アッパー素材:チャールズ・F・ステッド社製リペロスエード
・底材:クレープソール
・製法:マッドガード
・サイズ:UK 7~9 1/2(0.5刻み)
・価格:4万2000円
・お問い合わせ先:セプティズ
・TEL:03-5481-8651

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