ウォーキング/ダイエットウォーキングテクニック

ダイエット効果のある階段ウォーキング術……正しい昇り方とは

通常のウォーキングと階段をのぼる際に使われる筋肉は少し異なり、消費カロリーも階段の方がアップ。正しい姿勢での階段の昇り方をマスターすればダイエット効果も期待出来ます。また、悪い姿勢で階段をのぼると、関節を痛める原因にもつながることも。

長坂 靖子

執筆者:長坂 靖子

ウォーキング・姿勢ガイド

ダイエット効果のある階段ウォーキング術

正しい姿勢で階段を昇ってますか?

<目次>
 

ダイエット効果あり! 階段ウォーキングの方法

正しい姿勢で階段を昇ってますか?

正しい姿勢で階段を昇ってますか?

皆さま、駅などで階段の昇り降りしていますか?最近ではバリアフリー化が進み、階段の昇降をしなくても日常生活が送れる環境になってきました。
それはとても素晴らしい事ですが、ちょっと待って。
ウォーキングをする方々にとって階段は、神様がせっかくくれたカロリー消費のチャンスです。

立ってエスカレーターに乗っている場合の運動量は1METs(メッツ)
それに比べ、階段の昇降は3METsになります。
(METsに関してはこちらの記事をご参照ください)

ちょっぴり数段昇っても変わらないんじゃない? と思ったアナタ。いえいえ、階段は日常生活のあらゆる場所に潜んでいます。
駅の階段はもちろんですが、オフィスでは、2階差以内の移動に階段を推奨している企業も多いですし、食事に入る際、表階段を少し昇るような店舗も少なくありません。

それら日々、少しずつの階段をダイエット用の歩き方で上り下りするかしないかの積み重ねは大きな成果の差となって現れます。
 

あなたの脚はたるんでない?太ももの筋肉を鍛え消費カロリーアップ!

階段の昇降は、下半身で身体を持ち上げ支えなければならず、通常のウォーキング以上に、太ももからヒップの筋肉を使います。これらの筋肉は、大きな筋肉であるため、鍛えれば消費カロリーもアップします。

また、降りる際には、特に内ももの筋肉を使います。内ももは意識して鍛えなければ衰えやすい部位なので、脚が弱ると、階段を昇るよりも降りる方が怖くなるのはそのためです。

階段を降りる際に、膝が開いてしまう方は要注意。すでに、内ももの老化が始まっています。
 
O脚は内腿が衰えてる可能性あり!

O脚の人は内腿が衰えてる可能性あり!

そして気をつけなければならないのはO脚気味の人。

左の写真をご覧ください。
O脚の方は、両脚の真ん中の赤線よりも脚の重心が外側にかかっています。
脚の形が原因で内腿の筋肉が衰えている可能性がありますので、膝と爪先が進行方向を向いていることを意識しましょう。
 
でもここで注意が必要です。
既に書いたように、階段の昇降は下半身の筋肉を酷使します。そのため、間違った姿勢で行うと、膝の痛みの原因となったり、せっかく昇ったのに、太ももの前面ばかり太くなり、内もも強化やヒップアップ効果を得られない場合もあるのです。

これでは、折角、階段でカロリー消費をしようと思っても、身体を痛めてしまう原因となり、良い結果を得ることができません。
良い効果を得るには、正しいフォームで階段をのぼることが大切なのです。
 

階段ダイエットのための、正しい姿勢と間違った姿勢

まずは、多くの方がやりがちな、間違えた姿勢を見ていきましょう。
 
このような姿勢では体を痛めることも

このような姿勢では体を痛めることも

まずは、全身の写真です。

1:背中が曲がっている
2:腰が落ちている
3:視線が下を向いている

事が確認できます。
無意識で行うとこのような姿勢になりがちです。
 
間違った姿勢は脚が曲がっています

間違った姿勢は脚が曲がっています

この時の脚の状態を確認してみましょう。

1:後ろ脚の膝が曲がっている
2:体重も後ろに残ったまま
3:歩幅がせまい

このような姿勢では、腰や、後ろ脚の膝の負担が大きくなり、身体を痛める原因になる事もありますので注意が必要です。
 
次に、正しい姿勢を見てみましょう
 
正しい昇り方は姿勢もまっすぐ

正しい昇り方は姿勢もまっすぐ

左の写真は全身写真です。

階段の時でも通常の道と変わらず、
1:背筋を伸ばしている
2:後ろ足で押し出すように前に体重移動している
3:顔はまっすぐ前
となります。
この時、足元を見ないと危険ですので、下を確認することは大切ですが、猫背になる事とは異なります。
視線を鼻筋を通して下に落とし階段の位置を確認しましょう。
 
後ろ脚で身体を前に

後ろ脚で身体を前に

次に、左の写真で、この時の脚の様子を見てみましょう。

1:後ろ脚の膝が伸びている
2:後ろ足を使いしっかり体重を前に押し出している
3:歩幅が広い

このようなフォームだと、後ろ脚の膝や太ももに負荷をかけ過ぎる事なく、体重移動が正しく行われて、更に、筋肉も効果的に使われるので下半身の筋力アップも期待できます。
 

正しい階段の昇り降りで、ヒップアップ&内ももの引き締めを!

正しい姿勢で階段の効果を

正しい姿勢で階段の効果を

いかがでしたか?
正しい姿勢でのウォーキング同様、階段でのフォームもマスターすれば、筋肉を効果的に鍛えることが可能となり、階段をダイエッチャンスに変えることが可能となるのです。

最後に、降りる時の注意点ですが、こちらは、昇る時同様、正しい姿勢は保ちつつも、危険ですので、視線はきちんと足元を確認しましょう。

後ろ脚の力と腹筋で姿勢を支え、爪先から前足を下ろします。膝を痛めている方は無理をせずに、行って下さい。膝を伸ばしきらず、少し曲げて降りると膝への負担は軽減します。

階段を正しいフォームでウォーキングし、消費カロリーをアップしましょう!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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