薬膳料理/冬の薬膳・薬膳レシピ (乾燥・風邪対策)

【冬の薬膳レシピ】海老とかぼちゃのとろ~りグラタン

寒い冬はフーフーいいながら鍋物や煮込み料理を食べ、カラダの芯から温まりたいですよね。今回はカラダを温める食材をベースにした、バターも牛乳も使わないクリーミーなグラタン! 冬至にはかぼちゃを食べ、ゆず湯に入る、という風習がありますが、たまにはこんな薬膳料理はいかが?

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

海老とかぼちゃのとろ~りグラタン

とろみの正体は長いも!海老とかぼちゃのとろ~りグラタン


冬の養生法や薬膳のコツは 「アンチエイジングに最適な季節!~冬の薬膳~」でも紹介しましたが、五臓のなかでも腎の機能が活発になります。なお、腎は冷えに弱い臓器でもあるので、温熱性の食材を中心に、気血のながれをスムーズにする食材を使うのもポイントです。

■ 海老
甘・鹹(かん=しょっぱい)味で温性。腎の機能を高め、陽気をアップさせる働きがあるので、足腰のだるさや冷えによい。長いヒゲと曲がった腰から翁をイメージさせるので、おせちには不老長寿の願いが込められている。

■ かぼちゃ
甘味で温性。胃腸の働きを高め、元気のもとをつくる食材。冬至にかぼちゃを食べるのは、エネルギーや栄養価が高いため。

■ 鶏肉
甘味で温性。消化機能を高め、気を益す作用があるので、胃腸虚弱や食欲不振によい。

■ 玉ねぎ
甘・辛味で、温性。胃腸の機能を整え、滞った気のめぐりをよくするので、ゲップや胃もたれにも用いることができる。

今回は以上のようなカラダを温める食材をベースに、ホワイトソース作りが苦手な人にも安心のとろ~りグラタンを作ってみました。そのトロミの正体はなんと「長いも」! グラタンというと、バターや牛乳などを使うので脂肪分が気になる方もいらっしゃると思いますが、これなら安心、ぜひお試しあれ♪

海老とかぼちゃのとろ~りグラタン <材料>2~3人分 

材料

たまねぎを長ネギに替えてもok! 甘さ控えめになります

かぼちゃ……250g
海老……12尾(ひとり4尾)
長いも……200g
鶏肉……80g
玉ねぎ……60g
豆乳……1カップ
味噌……大さじ1
塩・こしょう……適量
サラダ油……適量
パセリ……お好みで

<つくり方>
1. かぼちゃはワタと種を取り除き、ひと口大に切り、下茹でしておく。海老は殻をとり、水洗いして汚れを取り除く。玉ねぎはスライスし、鶏肉は食べやすい大きさに切っておく

2. フライパンに火をつけてサラダ油をいれ、玉ねぎ、鶏肉、海老を炒め、塩、こしょうをする

3.  鶏肉に火が通ったら豆乳、味噌を加え、味噌が溶けたらすりおろした長いもを加える

4.  3を耐熱容器に移し、オーブンで表面に焦げ目がつくまで加熱する。仕上げにパセリを散らす

海老とかぼちゃのとろ~りグラタンのポイント

具材に火が通っているので、グラタンの表面に焼き目がついたらオーブンから取り出してOKです。なお、コクを出すために味噌をいれています。お好みのお味噌でどうぞ。
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