豪快に混ぜる魚生で祝う 、シンガポールの旧正月(春節)

「魚生」(ユーシェン/ローヘイとも)

旧正月のあいだに何度も食べる人も多い「魚生」(ユーシェン/ローヘイとも)。普段あまり生魚を食べないシンガポールの人々もこれだけは別!

国民の7割を中国系の人たちが占めるシンガポールでも春節は盛大に祝います。シンガポールで旧正月に必ず食べる料理といえば、「魚生」(ユーシェン)。サーモンなどの生魚に、大根・にんじん・レタスなどの野菜、ソースやオイルを混ぜる海鮮サラダですが、その食べ方が実にユニークなのです。

まず、食材を一品ずつ大皿に載せていきます。そのとき、同時に「縁起のよい言葉」をかけるのがポイント。たとえばオイルを置くときは「萬事如意」(すべてが思い通りにいきますように)、ライムなら「大吉大利」(幸運が訪れ、繁盛しますように)といった具合。すべての食材を載せたあとは、テーブルを囲んでいる全員で、各自願いごとを口にしながら、グシャグシャとかき混ぜます。少しくらいテーブルが汚れても気にせずに。地元の人にならって大胆に混ぜちゃいましょう。

魚生は旧正月の時期ならどの中華料理のレストランでもメニューにありますし、家で食べる人もいます。また魚生にかぎらず、レストランでは旧正月の特別メニューを用意することが多く、フカヒレやアワビなどの高級食材を使った豪華な食事も味わえます。もともと外食が多いお国柄ですが、やはりこの時期のレストランは普段以上に混み合います。

パイナップルタルト

この時期、市場やスーパーに行けば必ず見つかるパイナップル・タルト

また、旧正月は親戚や友人の家に行くことも多く(お年始まわりのようなものですね)、どの家も来客に備えて、簡単なお菓子を用意しています。なかでも旧正月らしいのが、パイナップル・タルト、そしてラブレターと呼ばれるロール状のクッキー。ほかにジャーキーも人気です。ちなみにシンガポールのジャーキーはビーフよりポーク。一方、家を訪れる側は挨拶がわりにみかんを2つもっていく習慣があります。

 

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