防犯/スリ・ひったくり・置き引きを防ぐ

「置き引き」で盗まれて困るもの(4ページ目)

楽しいはずのお買い物が、一瞬のうちに暗転する置き引き被害。また、ゲームに熱中していたり、ネットカフェやまんが喫茶で過ごしているときにも、被害は発生しています。貴重品は身から離したら盗まれるのです!

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

貴重品は身から離すな!

デート中のゲームセンターでも
デート中のゲームセンターでも
「置き引き」は事件としてマスコミで大きく報道されるようなことは滅多にありません。だからといって起きていないということではなく、よくあることだと認識すべきでしょう。ショッピング中に限らず、飲食中、切符購入時、人待ち、スポーツ観戦中、乗り物内で財布を入れたバッグや上着を網棚に置いたりフックに掛けている、などがあります。海外旅行時の警戒も必要です。5つの被害例をガイド記事事例で知る「置き引き」被害対策 でご覧ください。

結局、財布などの貴重品が入ったバッグ類を自分の身から離すと、いつでもどこでも「置き引き」被害に遭う危険性があるということになります。現金だけでなく、身分証明書類からカード類、その他の大切なものが一瞬のうちに消えてなくなってしまうのです。携帯電話も含めて、個人情報が盗まれると後々面倒なことになりかねません。

また、警察や銀行、カード会社等への届出、携帯電話会社への連絡、証明書類の再発行手続きなど、事後処理が時間も手間もかかり思いのほか大変です。これは一度でも被害に遭った人なら痛感していることでしょう。被害に遭ってからでなければなかなか実感が湧かないことも問題です。「多分、大丈夫」ではなく、「もしかしたら盗まれるかも」と思って行動することができれば、被害を防ぐように自分から対策ができるでしょう。

誰も自分が被害に遭うことなど考えたくもないものです。しかし、被害に遭ったら金銭的、物理的損害もさることながら、「自分が被害に遭ってしまった」という精神的ショック、ダメージという一番の損害を受けることになるのです。「他人事」と思っている人はいつ被害に遭ってもおかしくないでしょう。「自分にも起こりうる」と思って行動する人が被害に遭う確率を下げ、万一被害に遭っても最小限で食い止めることができるはずです。


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