「電話機」を「武器」に!
被害を防ぐのは双方向の愛 |
このNTT「ナンバーディスプレイ」は、機能に対応した電話機が必要の上、月額400円かかります。一日当たり、13円ちょっとです。これを安いと思うか、高いと思うかは、人によって違うでしょう。しかし、これで「おれおれ詐欺」を撃退することができるのなら、安心料、保険料と思うこともできるのではないでしょうか。
「詐欺行為」をするつもりでかけてくる人が、番号通知にするとは考えられませんし、仮に通知であったとしても、所有者の分からないプリペイド式携帯電話であればあまり意味がないようです(それでも電話番号を残すことは可能です。そこから何か手配の可能性もあるかもしれません)。やはり、非通知からの電話を受け付けないという、電話機の段階でまず防御することが望ましいでしょう。電話機を買い換えたり、毎月の費用を払ったりと、若干の費用は発生しますが、何十万円、何百万円の大金を失うことを考えたら、決して高くないと思えるのではないでしょうか。
会話内容を録音しておけば、もう一度聞き直すことでつじつまの合わない点、おかしな点があることに気がつくなど、内容を再確認できるはずです。このように、一呼吸おく、という冷静さ、落ち着きを持つようにしましょう。また、万が一の場合、犯人を特定することにも役立つかもしれません。
被害を防ぐ「家族愛」
日中、家に一人でいる人には、とくに注意が必要であることがわかります。家族にそういう人がいる場合、また、離れている家族がいる場合には、「おれおれ詐欺」に警戒しなくてはなりません。安全なはずの自宅にいながら被害に遭わないように、心の準備、対策が欠かせないのです。電話機のそばに貼るように、「おれおれ詐欺の被害に遭わないように」という注意書きのステッカーを配布している地域もあるようです。やはり、電話機が被害の窓口になりますので、ここに警戒を促して、被害を食い止める予防のために、そうした注意書きを目立つようにしておくことは無駄にはならないでしょう。費用もほとんどかかりません。家族が手書きで、「お金を振り込めという電話がきたら、まず家族に連絡を」といったようなことを書いた紙を貼っておくだけでも効果はあるはずです。
被害の大きさを考えたら、ほんのわずかな手間で被害を予防できるはずなのです。
大切な家族のお金を詐欺行為で奪われるか、未然に防げるかは、家族関係が試されることでもあります。大金を振り込んでしまう「愛」はあっても、家族で話し合いをしておく、できる対策を取っておくという「愛」がないのでは、一方からだけの「愛」ということになってしまいます。被害を防ぐには、互いに思いやる「双方向の愛」が必要なのです。自分が被害の元にされる孫や息子、夫であるような場合、すぐにも祖父母、両親、妻などに、「おれおれ詐欺」について、しっかり話しておきましょう。被害に遭う人を責めたり、被害を嘆く前に、被害を受けないように努力しているかどうか。今一度、再確認してみてはいかがでしょうか。
■「あなたの夫が痴漢で捕まった!」として示談金や保釈金の名目でお金をだまし取る手口が急増中。あなたの夫が痴漢?振り込め詐欺
■携帯電話に被害者の「自宅」や「警察署」の電話番号が表示される「振り込め詐欺」被害が発生しています。発信者番号偽装振り込めを防ぐ!
■12月9日に警察庁が、「振り込め詐欺」と新名称を考案・公表しました。
詳しくは架空・おれおれ・振り込め詐欺をご覧ください。
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身近な実例
ガイドの知人が「息子さんが事故を起こした」という警察官からの電話を受けました。「示談金を振り込め」という内容…。どうなったでしょうか? こちらをご覧ください。関連ガイド記事
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