新たな手口が出現!

疑うつもりはないけれど…<br>Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
疑うつもりはないけれど…
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2005年2月3日の警視庁捜査二課の発表によると、東京都内では、警察官や弁護士を装って、「あなたの夫が痴漢で捕まった。解決のために金を振り込むように」という電話が主婦たちにかかる事件が今年に入ってから目立ち始めました。1月の被害金額は3500万円に上っています。

夫や息子が「電車内で痴漢行為をして逮捕された。会社や上司に知られないために解決を急ぐ必要がある」として、示談金や保釈金のなどの名目で金を振り込むように指示するという手口です。都内での被害件数は1月に未遂4件を含む25件となっており、一件あたりの被害金額は100万円から150万円ということです。

「発信者番号偽装振り込めを防ぐ!」という記事でも、「人の弱点を突いてくる」のが振り込め詐欺である、とお伝えしていましたが、「交通事故の示談に警察は介入しない」という点を今度はさらに逆手に取った手口ということになります。「痴漢」というケースでは、「示談」があり得るからです。(逆に示談金目的で痴漢被害を受けたと騒ぎ立てるケースもありました)。

「痴漢」という行為は、「えん罪」のケースもあり得るとはいうものの、「まさかあの人が」ということも多くあり、男性にとっては戦々恐々といった事態でしょう。こればかりは、妻や母親にとっても、まさかとは思っても、「男性」である以上は、誰にとっても「まさか」を否定できない犯行といえます。

ピンポイント攻撃だ!

「ウチの息子がまさか」「私の夫がそんなことは」絶対にしない、と信じていても、「あり得るかも」と少しでも疑ってしまうかもしれないという点を突かれるのです。携帯電話で当人に連絡を取ろうとしても、その間、夫や息子の携帯電話にはイタズラ電話が殺到して、つながらないように細工されていることもあるので、余計に焦燥感をあおられるのです。

しかも、「会社に知られると困るぞ」という、男性にとっては、社会的地位を失うかも知れない、世間に言い訳ができないような、重大な事態なのです。まさに、この弱点をピンポイントで突いてくる悪質な詐欺です。これに対しても、常に夫婦間、親子間の家族で日頃から話しておくしかありません。「オレは絶対に痴漢なんかしないから、警察とか弁護士から『痴漢で捕まった』と電話があったとしても、信用してはいけない」と話しておくことです。

また、そうした電話があったとしても、警察官と名乗られれば「どこの警察署の何課の何という方ですか?」と、弁護士と言われれば、「どちらの弁護士会(東京弁護士会、第一弁護士会、第二弁護士会など)の何という弁護士で、事務所はどこ?」と確認します。いずれの場合も、相手の言う電話番号にかけ直してはいけません。

相手をしっかり確認しないで、「痴漢で捕まった」という情報にショックを受けて、基本を忘れてはいけません。それほど大変な事態なのですから、なおのこと、慎重に確認する手順を怠ってはいけません。携帯電話や他の電話機がそばにあれば、すぐに電話をしながらでも「104」をかけて、「○○警察署の電話番号は?」と聞いたり、弁護士会等の電話番号を調べてから、そこに電話をかけて、実在の人物かどうか確かめましょう。もちろん、電話を切ってから確認することでも遅くはありません。振り込む前に必ず確認しましょう。

究極の手口か?

「振り込め詐欺」の手口は常に「もっと被害者が振り込みたくなるような、振り込まざるを得ないような理由」を考え出してきています。男性にとって誰しも犯行を絶対には否定できないような「痴漢」という重大な事由は、年齢を問わず、つまり若者から高齢者まで使われるものですから、範囲が広く、しかも「示談」があり得るので、これまででもっともいやらしい手口といえます。

こんな手口に引っかかって大金を失わないように、夫婦、親子間の信頼関係をしっかりと築いておきましょう。いずれにしても、「電話一本で大金を振り込めというのは『振り込め詐欺』だ」と認識しておくことです。また、男性は「えん罪」の場合もあり得るので、電車内では本、雑誌、新聞等を読んだり、吊り革につかまるなどして、必ず両手をあげておくようするといいでしょう。

常に人の弱味につけ込んでくる卑怯な「振り込め詐欺」ですが、電話を受けても、「絶対に言いなりにならない、お金で解決しようとしない意志」を日頃からしっかりと持っておくことです。


発信者番号偽装振り込めを防ぐ!も合わせてご覧ください。

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