多彩なバリエーションを誇る中国の火鍋 

火鍋

中国各地に店舗を持つチェーン店、小肥羊(リトルシープ)の火鍋。見た目にも辛そうだし、実際食べると汗が噴き出してくるけど、それもまた醍醐味

中国の鍋全般を火鍋(フォグオ)といいます。モンゴル民族の羊肉料理が起源といわれ、四川省の重慶など中国各地に伝わるなかで、具や味付けのバリエーションが発展していったようですが、詳しいことはよくわかっていません。現在では中国各地で食べられており、アレンジは地域によってさまざまです。

北京名物、羊肉のしゃぶしゃぶ「*羊肉」(シュアンヤンロウ *はさんずいに刷)もそのひとつ。煙突の付いた火鍋子(フォクオヅ)という鍋に湯をたぎらせ、野菜や肉を入れて、ゴマだれなどで食べるもので、北京の冬の風物詩。新鮮な羊肉はクセもなく、口のなかでとろけます。しゃぶしゃぶといっても、日本のそれと比べるとずっと豪快。雰囲気は鍋に近いかもしれません。ほかに辛さが際立つ四川の麻辣火鍋(マーラーフォグオ)、香港や台湾の海鮮火鍋(ハイシェンフォグオ)などもおなじみです。

火鍋は広東語では打邊爐(ダービンロウ)といい、香港でもそう呼ばれます。香港では、“おしどり鍋”と呼ばれる仕切りのついた鍋にピーナッツ風味のサテー味や清湯(チントン)と呼ばれる鶏ガラスープなど2種の湯底(トンダイ ※スープのこと)を入れるのが定番。レストランではスープの種類も多く、好みの味を楽しめます。面白いのはシメのラーメン、なんと“出前一丁”がよく使われるんですよ。

冬こそ食べたい! 世界の鍋料理
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