ネーミングはヒットを左右する!
アサヒ飲料の「ワンダモーニングショット」はネーミングでヒットした! |
アサヒ飲料はマーケティングリサーチを通して、現代のビジネスマンは8割が朝型生活を希望しており、朝の必需品は「ネット」「メール」「缶コーヒー」という新たな“三種の神器”に気付いた。
一般的に、缶コーヒーと言えば昼食後や夕方から夜にかけて飲まれるものというイメージがあるが、アサヒ飲料は時間軸でセグメンテーションを行って、これも“逆バリ”で朝にターゲットを絞った。ネーミングも朝専用缶コーヒーと認知してもらうために、「モーニングショット」と名付けた。
朝専用缶コーヒーを謳った「ワンダモーニングショット」は、ネーミングを含めたマーケティング戦略が功を奏し、記録的な大ヒットを記録することになる。
一方で日本コカ・コーラの「リアルゴールド カロリー1/3」はどうだろうか?女性がターゲットだということを考えると、「リアルゴールド カロリー1/3」というネーミングは、ターゲットに対して確実にアピールするだろうか?
確かにカロリーを気にする女性にとって“カロリー1/3”というフレーズは気になるところだが、より美容と健康に良さそうなネーミング(たとえばフレーバーからベリーベリー1/3<Very Berry 1/3>など)にした方が、ターゲット顧客の心を捉えることができたのではないだろうか。
「リアルゴールド カロリー1/3」というネーミングだけを見る限りでは、どちらかというとこれまで「リアルゴールド」を愛飲し続けてきたが、そろそろメタボが気になり始めた30代から40代のサラリーマンの心に響くネーミング、という感じが否めない。
それでは、最後のページでは日本コカ・コーラのプロモーション戦略について見ていくことにしよう。