視点に欠けたプレゼンテーションの例
Company(自分)の視点が欠けたプレゼンは「自分でない誰か」を演じるプレゼンです。すごく内向的な人が「私は周りの人たちと自然と仲良くなることができる活発性がウリです」と言ったらどうなるでしょうか? たとえそれで面接がうまくいったとしても、その会社で働くことが幸せにつながるかどうかは疑問です。だって、面接を通じて「自分ではない誰か」を期待されているわけですから。Customer(聞き手)の視点がないプレゼンは「ひとりよがり」なプレゼンになってしまうでしょう。自分らしい独自エピソードとしてインド長期旅行の話をしたとしても、聞き手がそれに価値を感じなければ全く意味はないわけです。
Competitor(ライバル)の視点がないプレゼンは「画一的でトンガリのない」プレゼンになる可能性が高まります。「学生時代、私はテニスサークルの活動を通じて努力することの重要性を知りました」などと言ったところで、「ほかの人から同じようなことを聞いたな」という印象で終わってしまいかねません。
さて、最後にまとめです。3Cに視点は、1つ1つ取ってみれば、特に変わった話はありません。大切なのは3つを包括的に押さえることであり、複数の視点を常に忘れないことが重要なのです。