男性のクールビズのマナー・注意点とは
クールビズのマナーとは
オフィスでのファッションの場合、自分だけが涼しければよいという問題ではありません。スーツの上着を脱ぎ、ネクタイをはずした姿は、ともすれば、だらしない印象をあたえがち。クールビズファッションの注意点をご紹介しましょう。
<目次>
「クールビズ」で大切なのは、”清潔感”と”さわやかさ”
クールビズファッションと言えば、もちろん”涼しい”ということが一番大事。でも、涼しければ、それでいいというわけにはいかないのがクールビズ。「仕事をする格好」としてふさわしいかどうかが重要になります。ハワイでは、正装とされているアロハシャツ。とても涼しげではありますが、日本のオフィスファッションとしてふさわしいでしょうか。また、いくら暑いからといって、ズボンの上からシャツを出すオーバーシャツはどうですか? 残念ながら、だらしないイメージはぬぐえませんね。
そう。大切なのは、クールビズであるかどうかに限らず、”清潔感”があるかどうか、”さわやかさ”を感じられるかなのです。
クールビズの主役は、なんと言ってもシャツ
最近は、ネクタイをしなくても襟元がだらしなくならないシャツが出ています |
■シャツの大きさが、体にフィットしていますか?
スーツでは、体にフィットしたものをちゃんと選んでいても、シャツのサイズにまでこだわっていない人が多いように感じます。袖丈や首のサイズがあっていても、身頃がブカブカの人を時々見かけますが、格好悪いですよね。
【シャツの選び方】
- 衿サイズは、実測寸法に2.5~3センチをプラス
- 裄丈は背の中心から手首までの長さに2~3センチをプラス
- 首回りは、ボタンを留めて指一本が差し込めるもの
クールビズでだらしなくみえないポイントを要チェック!
背中に左右2本のダーツが入っているシャツ。これならズボンから出てしまっても大丈夫 |
「どうせ汗をかくんだし」とか、「通勤電車の中でしわくちゃになってしまうから」と、アイロンをかけるのを怠けている人はいませんか? きちんとプレスされたシャツは、一目見たらわかります。ヨレヨレのシャツは、だらしない印象を与えるばかりか、見ている人まで不快にさせます。
毎日のようにシャツにアイロンがけをしたり、クリーニングに出しに行くのが面倒くさいという人は、十分な枚数を揃えましょう。
■ズボンからはみ出してない?
シャツの裾はズボンの中に入れておきますが、立ったり座ったりしたときに外に出てしまうこともあります。そんな時、背中にダーツが入ったスリムタイムのシャツなら、ズボンから出ても格好悪くありません。
■シャツの下には、何を着ていますか?
シャツの下に着たTシャツのプリントされた絵柄や色が透けるのは、とっても格好悪いもの。かといって、素肌にすぐシャツも日本では受け入れられませんし、汗をかくと素肌にシャツの生地が張り付いて、自分も気持ちが悪いですし、周囲の人にも不快感を与えてしまいます。
シャツの下には襟ぐりの深く開いた白い下着が最適です。最近は、クールビズ用にボタンを外しても(仕事中に外しても許されるのは、第1ボタンまでが限度です!)、下着が見えないように工夫されているものもあるので、探してみてはいかがでしょう。
■ポケットにモノを詰め込んでいませんか?
シャツやズボンのポケットに、丸めたハンカチなど、いろいろ詰め込むと、ぽっこりふくらんで格好悪い |
クールビズの主役は、何と言ってもシャツです。基本的にスーツの上着を着ないわけですから、シャツにしわがついていないか気をつけてくださいね。「う~ん、おしゃれに着こなすのは難しいなあ……」と思ったあなたは、この際、ドレスシャツに挑戦してみてはいかがでしょうか。同じシャツでも、ファッション度はぐっと高くなります。
では、次に打ち合わせや取引先を訪ねる場合など、ネクタイを締めた場合のチェックポイントをご紹介しましょう。
クールビズファッションでは外してしまうネクタイも、社外の人との打ち合わせや取引先を訪問する時などは、着用する場合があります。
ネクタイは、長すぎても短すぎてもNG
取引先など、社外の人に会う時は、やっぱりネクタイ着用のところが多いです。
■ネクタイの長さをチェックしていますか?
ネクタイの長さは、長すぎても短すぎても、NGです。ベルトのあるウエストラインあたりを目安にしてください。ネクタイがウエストより長いと「だらしない」、短いと「子どもっぽい、貧相、安っぽい」印象を与えますので、注意しましょう。
ベルトも結構、目がいくところ
シャツ1枚になると、意外と目が行くのが体の中心にあるベルト
■革が擦り切れていませんか?
革が擦り切れたベルトなんて、クールビズ以前の問題です。社会人としての身だしなみについて考えましょう。
■穴が広がりすぎていませんか?
穴が5つあるとしたら、ちょうど真ん中ぐらいの穴におさまるぐらいが○。また、あまり大きなバックルは、古臭いイメージを与えてしまいます。新しく選ぶとしたら、流行に左右されないベーシックなものを。金属部分は磨いておきましょう。
少し余談になりますが、外は焼けるような暑さでスーツの中は汗だくだく。こんな日は、接待の場でもお店に入ったらすぐに上着を脱ぎたくなる気持ちはわかりますが、ちょっと待って!
上席に座っている人が上着を着ている場合や、「脱いではどうですか?」と促されるまで、「お造り」を食べ終わるまでは、上着を脱がないのが正しい和食会席でのマナー。こればかりは、いくら暑いといっても、我慢してくださいね。
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