駅東は団地、西は閑静な住宅街エリア
千里山周辺のようす。線路の東側は団地、西側が住宅街エリアとなっている。 |
千里山駅から5分ほど歩いた住宅街「千里山西住宅地」。落ち着いたたたずまいを見せている。 |
反対の駅西側は「千里山西住宅地」と呼ばれる一戸建てが中心の住宅街です。この「千里山西住宅地」は、大正時代に開発された住宅地。全国の中でも住宅開発では先駆け的な存在です。
この「千里山西住宅地」エリアは、一戸建てが中心の住宅街。60~80坪あたりの一戸建て住宅が多く並んでいます。お屋敷などはありませんが、庭の手入れが行き届き、住むのに心地よさそうな家ばかり。ステイタス感が漂うエリアです。
田園都市をモデルにした街づくり
田園都市「レッチワークス」をモデルにした千里山西住宅地。写真は、そのシンボルともいえる「第一噴水」。この噴水から放射状に街が整備されている。 |
日本でも、この「レッチワース」をモデルとした田園都市開発がなされました。1910年には、ガイドのおすすめエリアレポート(大阪府)Vol 6 元祖・建売住宅開発の街「池田」でも紹介した「池田室町住宅地」が開発され、その後、ガイドのおすすめエリアレポート(兵庫県)Vol.6 戦前からの閑静な住宅街「夙川」で紹介した「夙川香枦園経営地」や全国的にも有名な「田園調布」などの街が造られました。「千里山西住宅地」は、この後1920年に開発されました。このように見ると、どの街も、今でも良好な住宅地として人気のあるエリアですね。
駅から「第一噴水まで続く「レッチワースロード」。駅前ながら、植栽が並ぶ美しい街並み。 |
最後に、気になる住宅物件相場です。このエリアは、マンション物件が他の北摂エリアと違って少ないようです。賃貸マンションも、駅から少し離れると多い様子。ただ、他の北摂エリアに比べると家賃相場も低いところが多いようです。また、分譲マンションは物件そのものが少ないようですね。新築マンションの建設などもあまりなさそうです。
それに引き換え、一戸建て用の土地はたくさんありましたよ。下の土地物件であげたのは、どちらも「千里山西」の物件。「レッチワース」をモデルに開発されたところです。いずれも50坪以上のゆったりした物件。駅から徒歩圏内で、ゆったりした住宅地が求められるのは魅力的ですね。
最寄駅 | バス/徒歩 | 価格(万円) | 間取・面積(m2) | 築年数 |
賃貸マンション | (家賃) | |||
阪急千里線 千里山 | 0/12分 | 8.3 | 3LDK 69.72 | 5年 |
阪急千里線 千里山 | 0/12分 | 12.1 | 3LDK 76.0 | 9年 |
分譲マンション | ||||
阪急千里線 千里山 | 0/9分 | 2,980 | 3LDK 75.35 | 6年 |
阪急千里線 千里山 | 0/10分 | 3,350 | 4LDK 88.29 | 2年 |
土地 | 坪単価(万円) | |||
阪急千里線 千里山 | 0/8分 | 3,953 | 203.34 | 64.3 |
阪急千里線 千里山 | 0/4分 | 4,880 | 175.2 | 92.1 |
大正時代に宅地開発された「千里山西住宅地」と、昭和30年代に開発された団地「千里山団地」と住宅街として2つの顔を持ち合わせた「千里山」。多様的でバランスのよい街といえるでしょう。住むと街の奥深さを感じることが出来そうですね。駅前の団地も再開発中。見逃せない街ですね。
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