腰痛/腰痛の原因・しくみ・腰痛に潜む病気

お尻に注目!さっそく今日からお尻ケア(2ページ目)

痔の対策としてすぐに実践できること、そして、シリーズ2回目からの続編【どうする?私の痔になりやすいライフスタイル 後編】をご紹介しましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

どうする?私の痔になりやすいライフスタイル(後編)

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せっかくスマートになっても、便秘をしては大変です。
シリーズ1回目「腰にも悪影響?人には言えないお尻の病」で「痔になりやすいのはこんな人!」「腰痛になりやすいのはこんな人!」のチェック項目に沿った痔と腰痛を招く日常の生活についてお話しました。今回は、その続編をお届けします。これを知っていれば、痔と腰痛のリスクは減らせそうですね!

ダイエットのため、食事を減らしている

食事の量を減らしてしまうと、痔の原因となる排便に影響が出る場合が多く、便秘になるかもしれません。また、朝食を抜くと、毎朝の排便を習慣づけることが難しくなります。

こうした、排便への影響に限らず、血行が悪くなり、体が冷えやすくなったり、腰を支える組織も変化して腰痛になる可能性もあります。食事は体を作り維持していくための基本ですので、バランスよく栄養を摂りましょう。

妊婦である、出産をしたばかり

ホルモンの変化で便秘をしやすくなることがあります。妊娠中にお腹の中の赤ちゃんが成長して重くなると、肛門部分に負担がかかり、うっ血しやすくなってしまいます。また、この時、ホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩みやすくなり、腰を支える働きも不安定になりやすいです。妊娠中は、体を思うように動かすことが出来ない場合も多いので、体を冷やすなどして血流の悪い状態を作らないようにしましょう。

出産の時は、お腹に力を入れますが、日常生活でお腹に力を入れる時以上に、肛門への負担がかかります。痔のあった人は悪化する可能性もあります。産後、骨盤を構成する一部である恥骨の異常に気付く場合があります。腰や足のつけ根などの痛みが続く場合は、一度専門の先生に相談してみましょう。
           
関連情報
妊婦さんの腰痛講座その1 ~腰痛の原因はホルモン?~
  
妊婦さんの腰痛講座その2 ~いつの間にか姿勢に変化が!~
  

  • よく下痢をする
  • アルコールが大好きで、たくさん飲んでしまう
  • 香辛料のきいたカライ料理をよく食べる
  • 居酒屋に長居する。お酒も進む
  • 胃腸の調子が悪い
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    お酒の飲みすぎは、肝臓だけでなく、お尻と腰にも負担をかけてしまうことに!
    アルコール(お酒)、香辛料のきいたカライ料理は、とても人気があり、ついつい飲みすぎ、食べ過ぎをしてしまいがちです。激辛料理をどれだけ食べられるか?ということにチャレンジした後に、お腹やお尻が大変な状態になったことを経験した人もいると思います。香辛料には吸収されにくいものがあり、成分が排便の際、肛門の粘膜を刺激してしまい、痔の人は特につらい排便となってしまいます(香辛料の種類により、適量の場合胃腸の調子や血行を良くするものもあります)。

    下痢による肛門への刺激や排便回数が多くなることで、痔になることがありますが、アルコールの摂り過ぎは、下痢の要因となりますので注意が必要です。また、うっ血することで痔が悪化することもあるため、今、痔を患っている人はアルコールは控えたほうが無難です。

    お酒を飲む時間が長くなると、姿勢が悪くなり腰が不調になっても、酔いでその不調に気付かない場合があります。翌日、腰痛の調子が悪くなっていることに気付くかもしれません。常に胃の調子が気になる人は、無意識のうちに前かがみの姿勢になりがちで、背中の張りが強くなっているかもしれません。いつのまにか腰へも負担がかかってしまいます。

    便秘である

    便秘は女性に多く、硬い便により女性には切れ痔が多いと言われています。便秘が続くと下剤を使用する人が少なくありません。例えば、毎日トイレでいきんでも排便が無く、仕方なく下剤を使用したとします。下剤を使用する以前に毎日のいきみで、すでに肛門への圧力はかかり続けていたということになるのですが、ここで下剤の効果が強すぎて、数回下痢を繰り返してしまった場合、今度は下痢による刺激が肛門へ負担をかけます。なるべく自然に排便できることが理想ですが、もし下剤を使用する場合でも、最初から強力な効果の期待できるお薬は選ばず、お腹の反応を見ながら、楽に排便できるお薬を見つけると良いでしょう。

    喫煙する

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    タバコの吸い過ぎは、飲酒と同じで体の様々な部位に影響を与えてしまいます。
    喫煙は、健康を損なう恐れがあると言われていますが、タバコの成分であるニコチンは、腰とお尻にも悪い影響を及ぼしやすいのです。ニコチンは、血管を縮めてしまう作用があり、喫煙以外で痔、腰痛になりやすい要素(例えば、デスクワーク、運動不足、体が冷えやすい、痔や腰痛の治療中など)があった場合は、痔、腰痛になる可能性が高くなるかもしれません。血流が悪くなるということです。軽度の椎間板ヘルニアでは、ニコチンにより回復が遅くなることも考えられるため、喫煙は避けたほうが良いでしょう。

    関連情報  
    危険! 喫煙で腰痛のおそれあり


    ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの経験がある

    ぎっくり腰は、急性の腰痛でどの部分をどの程度痛めてしまったかによっては、身動きが出来ない場合があります。脊椎や内臓などの病気が潜んでいる例もありますが、多くは洗顔や物を持ち上げようとしたときなどの、ふとした動作がきっかけとなります。椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が(クッションの役割をしている)腰の神経を刺激してしまい、腰痛や下肢痛、しびれなどの症状がみられます。

    ぎっくり腰も椎間板ヘルニアも、外傷は別として、その状態に至るまでには腰に負担のかかり続けた期間があったと考えられます。腰部への血流、酸素、栄養の不足や老廃物の蓄積などにより、筋肉や腰を支える組織に変化が出た結果、腰の疾患を招きやすい状態となるのです。腰痛がある場合、動作に制限が出たり、お尻への血行も悪くなりがちになるため、痔にも注意しなくてはなりません。


    痔についての症状や予防法をご紹介しましたが、自己判断の難しい問題として、痔と間違えやすい大腸癌(だいちょうがん)があります。癌の部位によっては、排便時の出血が目で確認できるものと、できないものがあります。
    特に初めて排便時に出血があった場合は、最初に専門医を受診すると安心ですが、頻繁に痔になる人が、大腸がんのサインに気付かずに、受診が遅くなるケースもあるということも覚えておいて下さいね。

    *お尻に注目!さっそく今日からお尻ケア 関連リンク*
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