間取りプランの上下の相互関係を考慮
音の問題が起こる原因の1つに
「上下階の間取りの関係が考慮されていないこと」があげられます。例えば、寝室の上には寝室、水廻りの上には水廻り、というように上下階に同じ性格の部屋を置くと、音の問題は起きにくく、お互いに気をつかうことも少なくなります。
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左/上下の関係が悪い例 右/上下の関係が良い例 |
ゾーニングで世帯間の動線を考慮
また、ゾーニングでも工夫ができます。両世帯で共用して使うスペースがある場合、できるだけ相手世帯を通らないように間取りを工夫しましょう。
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玄関が1つの場合の工夫 |
例えば玄関1つの場合には、
玄関と階段を近づけてすぐに2階へ上がれるようにし、さらに1階世帯の寝室は玄関からできるだけ離れた位置にします。こうすれば、玄関の開け閉めの音も聞こえにくくなり、深夜の帰宅時も少しは気楽になるのではないでしようか?
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水回りが1つの場合の工夫 |
浴室や洗面室が共用の場合も、できるだけ
各世帯の寝室から離れた位置に計画しましょう。また就寝後、寝室の前を行き来する足音は気になるものです。同フロアにある
寝室の前を通らないよう動線にも配慮が必要となります。これで、深夜の入浴や洗面の
『音』もかなり緩和されますね。
またこれらの配慮は『音』の問題緩和だけではありません!例えば、2階世帯もお友達を気兼ねなく招くことができたり、風呂上りの格好を気にすることもなくなります。このように、
お互いが、気兼ねなく毎日の生活を送れるようにすることが大事なのです。共用スペースでも
2つの世帯の分離を上手に実現したいものですね。
今回は間取りのヒントをご紹介しましたが、
『音』問題を解消するヒントは、この他にも
「床・天井・壁の材質・建物の構造」などまだまだあります。これから少しづつご紹介していきたいと思います!