「肝」「脾」「心」のトラブルにオススメの食材
なんら普通のパスタと変わらない?! いえいえ、体調や症状に合えば「薬膳」になるのです!
肝の機能が亢進していると、頭に血がのぼってカッカしたり、のぼせたりし、逆に肝の機能が低下すると、気持ちがふさぎ込んだり、やる気がなくなったり……。
また、肝の不調は消化機能全般をあらわす「脾」に悪影響をあたえ、食欲不振やはきけなどを引き起こしたり、肝のトラブルにより「心」に充分な血液が行き渡らないと、神経がピリピリしたり、動悸やめまいをともなうことも。
まずは、それぞれの症状にオススメの食材をあげてみましょう。
■ 怒りっぽく、ストレスがたまってイライラしている
気のめぐりを正常にする食材:セロリ、せり、陳皮、ミント、ジャスミン、茴香など
■ のぼせやほてり、めまいなどをともなう
余分な熱を冷まし、精神安定のある食材:あさり、しじみ、はまぐり、トマト、ホタテ、イカなど
■ 食欲がなく、疲れやすかったり、物忘れなどをする
胃腸の機能を整える食材:お米、じゃがいも、長いも、なつめ、はすの実など
■ のどに異物感があり、胸苦しい
気のめぐりや消化を促進し、痰を取りのぞく食材:陳皮、大根、たまねぎ、昆布、わかめ、柚子など
五月病の薬膳には、気のめぐりを整える食材をベースに
薬膳の基本は、上に挙げたような自分の症状や体質に合わせた食材を選ぶことですが、精神不安やストレスによるトラブルには、気のめぐりをよくすることがかかせません。気の流れをスムーズにすることで、精神もリラックスし、カラダとココロのバランスも整います。気のめぐりを良くする食材には、セロリ、セリ、シソ、ミントなどの香味野菜や、みかん、グレープフルーツなどの柑橘系のフルーツなどがありますが、今回はそのなかでも「セロリ」をピックアップし、のぼせや精神安定にいい「あさり」を加えてパスタにしてみました!