穀物・豆類(50音順)
医食同源。でもクスリより食材だとおいしく、そして長く続けられるのが利点
カラダを冷やして熱をとる働きがある。利尿作用があり、むくみや黄疸にも使用される。炎症をおさえて膿を出す場合には、はと麦といっしょに使うと解毒作用も高まる。
■ 黒豆
腎の機能をアップする働きがあり、血液のめぐりをよくしたり、水分代謝を高める作用がある。日頃の健康維持から、治療の補佐まで幅広く使用できる。
■ 小麦
カラダを涼やかにする微寒性で、余分な熱があったり、精神不安でイライラしているようなときにオススメ。動悸や不眠には、ゆり根と一緒に合わせるとより作用がアップ。慢性の下痢には炒めて使うといい。
■ そら豆
熱にも寒にも属さない穏やかな平性。胃腸の働きを強め利尿作用があるので、梅雨や夏場に食べるのは◎。ただし食べ過ぎたり、固いまま食べると、消化不良を起こす場合もあるので気をつけて。
■ 大豆
穏やかな平性食材。胃腸の機能を高め、元気をつける働きがあるので、疲れやすい人に。胃腸虚弱の人はお粥などにするといい。子どもからお年寄りまで使用できる範囲は広い。
■ とうもろこし
胃腸の働きを整え、水分代謝をよくするので、蒸し暑い夏にオススメの食材。コレステロール値を下げ、高脂血症や高血圧にも効果的とされる。
■ はと麦
水分代謝をよくし、胃腸の機能を整える。薬膳では、リューマチなどの関節の痛みやしびれ、むくみによく用いられる。薬効が穏やかなので、常用可能。民間ではイボ取りとしても有名。
■ 緑豆
涼性で、豆類のなかでも清熱作用や解毒効果が高い。口の渇きを癒す働きもあり、中国ではこれを砂糖などで煮て冷やした夏バテドリンクが有名。ただし胃腸が弱い人や冷え性には向かない。