薬膳料理/薬膳料理の基本

薬膳レシピをつくるポイント~代表的な10の調理方法(2ページ目)

薬膳料理を作る際には体質やテーマに合わせた食材選びが重要。調理方法によって、より効果的に薬効を引き出すことができます。代表的な10種類の調理法と、そのポイントをご紹介しましょう!

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

薬膳料理のコツ6、 シロップにする

生薬や食材を煎じたものに、蜂蜜を加えて軟膏状にしたもの。

例)梨のシロップ(のどの炎症や痛み)、梅シロップ(食欲促進、疲労回復)

薬膳料理のコツ7、 炒め物にする

肉や野菜など(といっしょに生薬)を炒める。さまざまな料理に対応もでき、調理方法もカンタン。

例)ゆり根とセロリの炒め物(イライラ、精神安定)、ニラと卵の炒め物(血行促進、滋養強壮)など

薬膳料理のコツ8、 煮込む

肉や野菜など(といっしょに生薬)を煮込む。生薬はお茶パックなどにいれたり、あらかじめ煎じておいた薬液を足したり、素材そのままを煮込む場合もある。

例)カレー(血行促進、食欲増進)、アサリのクラムチャウダー(安眠、精神安定)など

薬膳料理のコツ9、 点心にする

ギョーザやマンドウ、シュウマイなどにして蒸す。生薬は煎じて生地に練りこんだり、粉末を混ぜ込むことができる。

例)ウイキョウ餃子(気のめぐりを良くする、かぜ予防)、茯苓包子(胃腸を丈夫にし、湿をとる)など

薬膳料理のコツ10、漬け込む

生薬や食材を酢や油に漬け込む。調味料として使うことが出来るので、毎日摂取できるのも利点。

例)にんにく油(血行促進、疲労回復)、五味子酢(咳止め、のどを潤す)など


生より焼いたほうが、茹でるより揚げるほうが、一般的にカラダを温める作用が高いとされます。調理方法や加熱方法の作用を覚えておくと、普段料理をする上でも幅が広がることでしょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます