春の薬膳をつくるコツ
■風邪を取り除く
風邪は“ふうじゃ”というのが正しい言葉ですが、風の邪気と書くように、風邪のように症状がころころと変化・進化し、ほかの症状をつれてきたりするので厄介です。風邪は万病の元といわれますが、春はこの“風邪”によるトラブルが多いので、風邪を追い払う発汗作用のあるものを摂りましょう。
食材:しそ、しょうが、シナモン、ねぎ、ごぼう、ミントなど
■血液や水分を補う
春になると肝の機能が活発になるのですが、必要な体液や血液も失いやすい時期です。充分に栄養を補いましょう。
血液を補う食材:牛肉、鶏肉、レバー、キャベツ、卵、ほうれん草、黒ゴマなど
体液を補う食材:長いも、ゆり根、豆乳、なまこ、あさり、しじみ、くらげ、蟹など
■肝の機能をコントロールする
肝がオーバーヒートしやすいのが春なので、肝を落ち着かせ、正常にする働きのあるものがおすすめです。
食材:セロリ、せり、三つ葉、あわび、菊の花、ミントなど
■消化吸収機能を整えよう
消化器系の総称を脾(ひ)といいますが、肝と脾の関係は密接で、ストレスで肝の調子が悪くなると脾に悪影響を与え、下痢や便秘になったりします。
食材:長いも、はと麦、とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ、そら豆、鶏肉など
注意するポイント
春には酸味を摂るといいといいますが、摂りすぎると収れん作用が強くなりすぎて、筋肉や筋をこわばらせたり、発散させる働きを妨げるので気をつけましょう。
自分の体調や体質をみながら、上記のような春の対策食材を加味することが大切です。