ミルクは赤ちゃんにとってはじめての食事。健康でいるための予防食のはじめの一歩ですね。

母乳の持つ健康パワー

母乳は赤ちゃんにとって良いということは広く知られています。栄養的なニーズだけでなく、免疫システムの発達にも役立つことが分かっています。母乳によって、呼吸器系の炎症、耳の感染症、感染による嘔吐・下痢(胃腸の機能強化)、喘息、将来の肥満リスク、循環器系の疾患(心臓病等)、自己免疫疾患(1型糖尿病等)などを減らすともいわれています。


6ヶ月までは母乳のみでOK

世界中の多くの団体・機関は生後6ヶ月までは母乳のみ、少なくても12ヶ月までは母乳を続けることを勧めています。日本でも、2007年に厚生労働省より発表されたガイドラインでは、生後5・6ヶ月以前の離乳準備期(果汁など)は必要はないとしています。逆に果汁を与えることによって、母乳や育児用ミルクの摂取低下、乳児期以降の果汁の過剰摂取、発育障害などが報告されています。生後6ヶ月くらいまでは、暑い季節でも母乳を飲んでいる赤ちゃんには水やジュースを与えなくてもよいと言われています。


ベビー誕生直後に必要な母乳の知識

出産後、初乳という栄養を豊富に含む黄色っぽい乳汁が分泌されます。この初乳は少量ですが、赤ちゃんに必要な栄養素がぎっしり詰まっています。出産後、多くのママは「ミルクが足りていないのでは…」と心配すると思いますが、新生児は誕生時に体内に水分や糖を蓄えているので、ママのミルクが十分な量に達するまで、その蓄えられた栄養を使うことができます。

ガイドも生まれて1~2日のベビーが飲んでいるミルクの量が少ないのを理由に「赤ちゃんの顔色が悪いから、育児用ミルクを与えなくては…」と病院スタッフに脅され(?!)ましたが、最初は少なくても大丈夫だとママが認識して、あれこれ動揺して余計なストレスを溜め込まないのも大切です。

母乳を飲んでいる生まれたばかりの正期産児に、育児用ミルク・砂糖水・水などをあげる必要はありません。逆にママの母乳の量が減りかねません。最初の2~3日は、量が少なくても、赤ちゃんが頻繁にミルクを吸うことで、ママのミルクの量が3~4日頃から増えてきます。頻繁な授乳が一番のキーポイントです。アメリカでは、出産後数分内に授乳し、母子同室が一般的なので、母乳を頻繁に与えることができます。日本でもこのような体制が整ってきているようです。

赤ちゃんが溜め込んでいた水分が失われることにより、一時的な体重低下は正常であることも知っておくとよいでしょう。生後5日くらいから体重が増えはじめます。体重やおしっこの回数などは、掛かり付けの病院のアドバイスをもとにモニターしましょう。