同居・別居だけじゃない!アクティブな老後を楽しむ時代
さて、具体的に親の老後を看るとなると、同居問題は切っても切れない話です。今回の回答にも、同居or別居という話がかなり出ています。まずは、同居派からご紹介します。●現在、両親と同居していて、新居建設中で、今後も同居の方向で【30代・女性】 ●近い将来、近居になるよう親が引っ越してくることを想定【40代・男性】 ●妹が親の近くに居るので、一人暮らしが困難になったら一緒に住む【40代・女性】 ● 近い将来、嫁の両親との二世帯を検討している。具体的には、何年後を目処に考えるか? どの地域で建てるか?、どのぐらいの予算?どのぐらいの金額分担で建てるか? など話し始めている。【30代・男性】 |
など、既に同居または近居に向けて動いているケースがありました。やはり、同居または近居は、親子ともども安心できる老後の選択肢と言えるでしょう。一方、
●「私らの面倒は見なくていいから(世話にはならないから)」と言われている【30代・男性】 ●親から「面倒をみなくて良い」と言い渡されている【30代・男性】 ●高級老人ホーム。家で介護しなくていい、と言われている【30代・女性】 ●介護が必要になったら、施設でも在宅介護でも好きなようにして良いと、言われている【40代・女性】 |
など、同居を期待していない親世代が多いのも、最近の傾向のひとつです。子どもの負担になりたくないと言うのは、究極の親心なのでしょうね。また、
●あと3年~5年して、子ども達全員が家を出たら、今の家は売却して、2LDKくらいのマンションに移るとか、どこかに別荘を建てようか、など話している【30代・男性】 ●両親は沖縄に移住を計画している【20代・女性】 ●姉夫婦とアメリカで同居中【40代・男】 |
など、今どきのアクティブシニアらしいく、第二の人生を楽しむ生活を計画している人もいるのが、印象的でした。子どもにとっても、親が自分自身の人生を楽しんでくれるのは、大歓迎とのこと。今後は、ますますアクティブ派が増えてくるのかもしれませんね。
親に希望していることは...やはり、元気で長生き!
最後に「親に望むことは?」とお聞きした回答をご紹介します。まずは、現実的な意見から。●遺産相続の話は、何か形にのこしておいてくれると後々話し合う必要がないので、ラクかなあと。そんなに資産なくても、分けるとなると、誰が何を譲り受けるのかとか、決めるのは大変だから【40代・男性】 ●団塊ジュニアらしいわがまま(?)を言うと、自分(父母)が病気になった場合などの医療にかかわるお金と、葬儀費用までは、なんとか貯金を残しておいて欲しいなぁと思ってます。あとは、ずっと元気でいて欲しい!それに尽きます【30代・女性】 |
など、金銭的なことでトラブルになりたくないというのは、本音としてあるところなのでしょう。一方、
●「子供に世話になるつもりはないから、安心して」と常々言っている両親。そうは言っても立派に育て上げてもらったという思いも、子供側にはあるのです。いざとなったらお世話させてもらいたいと...せめてもの恩返しのつもりで【30代・女性】 ●もっと頼ってほしいなと思うこともありますね。可能な範囲で…となってはしまいますが【30代・男性】 ●体のこと、生活のこと、など正直ベースな話はしてほしい。後になって「実は○○してほしかった」みたいな話を極力避けたいから【20代・男性】 ●思っていること・重要な事件は素直に言って欲しい。どうでもいい話はするのに、家族の体調が悪いこととかは話してくれないことがある。離れて過ごしている分、連絡はちゃんとしてほしい【20代・女性】 ●自分の両親に対しては、子供たちに遠慮せず、老人ホームとかではなく、兄弟達に介護してもらいながら、みんなに看取られながら最期を迎えて欲しい【30代・男性】 ●夫は長男だから、責任もって看ることは自覚していますよ【40代・女性】 |
など、親にもっと頼ってほしい、頼ってもいいんだよ、と言う声が多々あり、何だかほっとした気分になりました。こういう言葉を、親世代が聞いてうれしくないはずはありません。機会があれば、ぜひ、言葉にして伝えてあげて欲しいと感じました。そして、皆さんの最大の願いは...ひとつ。
●元気で長生きして欲しい、健康でいて欲しい ●楽しく暮らして欲しい、人生を楽しんで欲しい |
やはり、誰もが願うことですが、親にとっても子どもにとっても、健康で元気なことが一番です。これだけは、今も昔も変わらない願いということですね。
今回は、子世代の生の声をご紹介してきました。親の老後については、まだ話していないと言う声が半数ありましたが、キッチリとした話し合いができなくても、それぞれの考えを話し合うことは、とても重要なことと感じます。
話し合うことで、誰が何をしたいのか、それにより、誰が何をしなくてはならないのかなど、将来設計がしやすくなり、お互いに安心感も生まれるはずです。お互いの将来のためにも、ぜひきっかけを見つけて、話し合うことをおすすめしたいと思います。
【参考記事】
「同居したいorしたくない」子世代の本音
子との同居でどう変わる?親世帯の生活