文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
当サイトでは、快適な同居の形として『二世帯住宅』での二世帯同居を提案していますが、皆さんは「同居」にどのようなイメージをお持ちですか。世間一般では、嫁・姑の確執がクローズアップされ、「同居」=気苦労・我慢・つらいなどのマイナスイメージが先行しがちですが、実際は同居についてどのような印象を持っているのでしょうか?

そこで今回は、まだ同居をしていない20代・30代の子世代に「同居」についてヒヤリングしてみました。ぜひ、生の声をお聞き下さい。


同居「したくもあり、したくなし...」が本音。

まずは「同居したい?したくない?」とシンプルな質問をしてみました。すると「同居したい!同居はイヤ!」と言った確たる意見は少なく、多かったのが中庸的な意見でした。いわゆる「したいけど、したくない」とか「したくないけど、したほうが良い」など、気持ちは揺れているようです。では、生の声をいくつか抜粋してお届けしましょう。

●親が心配なので、離れているよりは一緒に生活した方が安心(女性)

●特に「同居したい」「同居したくない」という希望はありません。子育てはおいておくとして、老後の親の面倒に関しては、親の希望を尊重したいと考えています(女性)

●どちらでもいい。相手や夫が望めばするし、望まれなければしなくてもよい。自分からしたいと思うときは、両親の健康状態が悪化して一人にしておくのが心配になった時だと思う(女性)

●すすんで同居をしたいとは思わないが、距離を保ちつつもいざというときに簡単に行き来できる形(近居など)ならばベストだと思う。同居が必要になるのは、両親のケアが必要になった場合だと思う(男性)

以上の様に、同居をする・しないの鍵は「親の健康」と言う意見が多く上がりました。やはり一番の心配は、両親のケアのようです。しかし、親のことを気にしつつも、同居への不安の方が強く、同居を避けたいと考える意見も多くありました。以下がその声です。

●同居すること自体には悪い印象はもっていません。ただ、日々時間に追われる生活をしていると、自分の時間、自分たち家族の時間すらとれません。親との同居は夫婦のどちらかに精神的な負担がかかると思うので、ゆっくり休めなくなってしまうのではないかと思います。難しいですね...(男性)

●経済的メリットはあるが、共働きであれば、そのメリットもさほど感じない。親が喜び、安心するという良さはあるものの、自分や夫は我慢の連続になると思う。親に介護が必要になったり、一人きりになってしまったら考えねばならないのかもしれないが、今のところは極力避けたい(女性)

●自分の親との同居は親にも彼にも気を使うので、無理だと思う。彼の親との同居も、気を使いすぎてそれだけで疲れてしまいそう。常に緊張していないといけない感じがする(女性)

●狭い家に同居というのは結構辛そうですが、お互いのプライバシーが確保できればメリットもあるので、良いかなと。逆に確保できなければデメリットが目立つので避けたいというところです(男性)

これらの意見は、自分の性格や生活の現状を分析した上で、手放しで同居に踏み込まないと思う、どちらかと言えば理性的な意見です。このような考え方の持ち主であれば、お互いの条件を考慮し、回りの環境を整えてしっかり計画していけば、同居をしてもうまく行くタイプかと思われます。一方...

●同居している友達や知り合いでうまくいっているケースを知らないというのも、大きな理由かもしれませんが、週に一回ご飯を食べに行くのすら、つらいのに・・・。毎日顔を合わせるなんて、絶対にありえません。 たとえば自分に子どもが出来たとしても、夫の親に毎日面倒見てもらおうなんて、全然思いませんね・・・。むしろ嫌なくらいです(女性)

と言うように、どうしても「イヤ」という気持ちを持つ人もいます。こういう場合は、お互いのためにも、距離を置いて接する方が得策なのかもしれませんね。しかし...

●自分の親だったらしたい。楽だと思うし!(女性)

●たまに遊びに行くからこそ仲良くしていられるのかな、とも思いますが、実際に同居してみたら、意外と普通に仲良くできるような気もします(女性)

など、同居を前向きに考えている意見も見受けられます。「同居をしたい」とまでいかなくても「仲良くできそう」と、お互いが思えれば、快適な二世帯同居が実現できそうですね。

次ページでは、具体的なメリット・デメリットをどう考えているのか、さらに聞き込んでみます。