漢方・漢方薬/妊娠中・授乳中・不妊症の漢方

むくみ・貧血・不妊症にも?! 当帰芍薬散(2ページ目)

知って得する漢方薬シリーズ第3弾は、婦人科でもよく用いられる桂枝茯苓丸、加味逍遥散に引き続き、「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)を取り上げます。不妊症や冷え症にも使用されるワケも紹介します!

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

不妊症にもいいと言われるワケ

イメージ
ストレスによって下痢・腹痛になる……。そんなタイプなら男性でもOK
「当帰芍薬散」は婦人科でよく用いられる処方のひとつ。当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、川きゅう(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)の6つの生薬で成りたち、組み合わせで次のような作用があるといわれています。

当帰芍薬
ストレスや疲労で消耗する肝血を補い、肝の機能をスムーズにする

川きゅう当帰
血液の流れを良くする

白朮茯苓沢瀉
消化機能を促進して、余分な水分を出す


機能的に問題がないのに不妊に悩んでいる場合、漢方ではそのひとの「気血水」の不足やめぐりの悪さを調節することで、体質を改善した結果、懐妊するケースが多いのです。

普段から血行不良で生理痛や腹痛があり、むくみなどの水毒を伴うような血や水のめぐりが悪いタイプは、「当帰芍薬散」も視野に入れてみましょう。もちろん購入したい場合は、漢方の専門家に相談しましょうね。

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