アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の症状・原因・検査法

【結果発表】 アトピーで気をつけている事

「アトピーで生活で一番気をつけていること」についてのアンケートにご回答いただき、ありがとうございました! 今回は皆さんが気をつけていることへの対策法をご紹介します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

生活上で、アトピーで一番気をつけていることについてのアンケートにご回答いただき、ありがとうございました! 今回は、アトピーで気をつけていく点について説明します。

【アンケート結果発表】生活上で一番気をつけていること

「生活上で、アトピーで一番気をつけていることは何でしょうか? 」という質問の集計結果を発表します。たくさんの方にお答えいただき、ありがとうございました。
回答
食事・食材などの食生活34%
掃除や換気などの住生活16%
保湿などのスキンケア47%
特に気につけていない3%

というアンケート結果でした。やはり何よりもまず、保湿やスキンケアに注意している人が多いようですね。

以下では、それぞれの有効な対策法をご紹介します。

【食事・食材などの食生活】食べるなキケン?

様々な食材……。おいしそうですが、内容が気になりますね
アトピーの原因で説明していますが、卵、牛乳、小麦、大豆、米の食材が、主なアトピーの原因になっています。血液検査や皮膚試験、負荷試験で、陽性の食材には、注意が必要になります。また、食物アレルギーでも、食材が重要ですので、食物や食材がアトピーやアレルギーの原因になっている場合は、控えることが大切です。ソバアレルギーは症状が重症化しやすいので、注意が必要です。欧米では、ピーナッツアレルギーが、ソバアレルギーのようにアナフィラキシーを起こします。以下で年齢別の食物アレルギーの原因食材を挙げますので、確認しておきましょう。

年齢1位2位3位
0-3歳乳製品小麦
4-6歳乳製品甲殻類
7-19歳甲殻類ソバ
20歳以上甲殻類小麦果物類

(平成14年度厚生労働省科学研究報告書)

アトピーの症状が落ち着くまでは、原因食材を制限することが望ましいのですが、制限しすぎて栄養が偏ることがないよう、注意が必要です。

【参考記事】
食事療法
卵を制限してアトピー対策
牛乳を控えて食事対策
大豆を控えたアトピー対策 カニ・エビアレルギー



【掃除や換気などの住生活】家の中の大敵退治

こんなダニがたくさんいます(写真提供:帝人ミクロガード)
掃除や換気などの住生活で重要なのが、ダニ・カビ対策です。冷暖房や気密性のいい家では、1年中、適温で、多湿になりがちです。ダニやカビにとっては、非常に繁殖しやすい環境と言えます。ダニの好む環境は、温度25℃前後、湿度75%前後です。ダニの餌は、人やペットの毛、フケ、カビ、食べカスなどです。家の中で、好む環境が、じゅうたん・布製ソファ・ぬいぐるみ・ふとんです。特に、フトンは、一日の中で長く過ごすので、十分なダニの除去が必要です。1つのフトンに、多くてダニが50万匹の居ることがあります。

フトンのケアとして有効なのは、
  • フトンを天日干しをする
  • フトンに掃除機をかける
  • 高密度繊維のカバーを使う
  • フトンを洗う(洗えるフトンはINVISTAインビスタジャパンで紹介されています)

  • など
です。

ダニやカビを除く一番の方法は、しっかり掃除をすることです。

【参考記事】
梅雨に向けてのダニ対策 梅雨に向けてのカビ対策
梅雨でもアトピーを吹き飛ばそう!


次のページでは、一番多かった「保湿などのスキンケア」について、ご紹介します。
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