梅雨を始め、雨の時は不快指数が上がります。高温・多湿は人間にとっては不快ですが、ダニやカビにとっては好環境です。ダニとカビの対策については以前説明しましたが、今回は、梅雨がアトピーに及ぼす影響と対策をご説明します。

梅雨の季節

出かけにも傘やレインコートが必要
梅雨にしても雨にしても、ヒトにとって大切な水を供給してくれます。また、農作物などの自然の恵みを与えてくれます。黄砂(黄砂が飛ぶとアレルギーが悪化!?)で問題になっている砂漠化は、ヒトが生きていく上で、深刻な問題です。とはいえ、やはり、雨が続くと、不快指数が上がってしまいます。

アトピーへの影響

そして、アトピーを悪化させる要因も梅雨にはあるのです。
  • アトピーの原因であるダニ・カビが増える
  • 蒸し暑さのため汗をかく
  • 不快指数上昇でストレスとなる
  • 雨のため行動が制限され、ストレスになる

  • など

アトピーの悪化因子は、アトピーの原因で説明したように、食べ物・ダニ・ホコリですが、梅雨の時期にも、ダニやカビが増えることが一番の問題になります。

以下で、それぞれの対策方法を確認してください。

梅雨対策

■ダニ対策(梅雨に向けてのダニ対策を参照)
チリダニの代表的なコナヒョウヒダニです(出典)神戸大・医・保健・寄生虫

当たり前ですが、いやなダニが増えるのを防ぎましょう。
  • ダニの増える場所(寝具・布製のソファ・ペット・ぬいぐるみ)の掃除・除湿(布団乾燥機・除湿機・天日干しなど)

  • 殺ダニ剤でダニの駆除
  • ダニの住処であるホコリ・食べ物のカスなどを掃除
  • 冷房のドライや除湿機で、高温・多湿の環境を作らない(冷暖房機のフィルターにはホコリが一杯ですので使用前に掃除しておきましょう)


■カビ対策(梅雨に向けてのカビ対策を参照)
カビの繁殖を防ぎます。
  • カビの増える場所(風呂場・洗面所・台所など)の掃除・除湿に努める
  • 漂白剤・防カビ剤・殺菌剤・消毒用アルコールを使って早めのカビの除去
  • どこにでもカビははえるので、乾燥に努める
  • 洗濯槽の裏側・冷暖房のフィルターには注意


■汗対策(スキンケアを参照)
汗には、細菌やカビが栄養とする成分がいっぱい含まれています。汗は本来、無臭ですが、皮膚の細菌によって臭くなるのです。
汗を洗い流すことは、皮膚の菌を洗い流すことにもなります。

■ストレス(こども)(子供のストレス解消!を参照)
雨で外で遊ぶ機会も減ってしまいますので、室内で集中できるものを探してあげましょう。

saita7月号です。クリックするとおすすめ書籍に移動します
梅雨前にダニについて、多くを知っておきましょう。縁があって、2006年6月7日発売の雑誌saitaでも「ダニ」について説明することになりました。もしよろしければ、併せて参考にしてください。

梅雨の時期もアトピーを悪化させずに過ごしましょう!



豆知識
不快指数:温度・湿度を基に不快度を数値に表したもの。不快指数(DI) = 0.81×(気温) + 0.01×(相対湿度)(0.99×(気温) - 14.3) + 46.3。不快指数80を越えるとほぼ100%の人がが不快を感じる。




アトピーの治療シリーズ
【第1回】ステロイド
【第2回】食事療法
【第3回】スキンケア
【第4回】梅雨に向けてのダニ対策
【第5回】梅雨に向けてのカビ対策
【第6回】内服薬
【第7回】アトピーに免疫抑制薬
【第8回】卵を制限してアトピー対策
【第9回】牛乳を控えて食事対策
【第10回】子供のストレス解消!
【第11回】大豆を控えたアトピー対策
【第12回】アトピーと梅雨を吹き飛ばそう!

<参考リンク先>

梅雨に向けてのダニ対策(All About)

梅雨に向けてのカビ対策(All About)

衛生動物(ダニ目)(神戸大学医学部保健学科病態解析学講座寄生虫学研究室)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項