【第1回】ステロイド
【第2回】食事療法
【第3回】スキンケア
【第4回】梅雨に向けてのダニ対策 【第5回】梅雨に向けてのカビ対策
【第6回】内服薬
アトピーのかゆみや湿疹を抑えるために、飲み薬(内服薬)があります。アトピーの治療の1つですので、ぜひ知っておくといいので、説明します。
アトピーを治していく上で、医療機関でもらう飲み薬にはどんな作用があるのかを知っておきましょう。

内服薬には

カプセル・錠剤・粉・シロップといった様々な形があります
アトピーで使う内服薬には、その働きから大きく3つに分けることができます。
  • 抗ヒスタミン薬

  • 抗アレルギー薬
  • ステロイド薬

下記に詳細を記します。

抗ヒスタミン薬

肥満細胞という白血球がヒスタミンを出します
ヒスタミンという物質を抑える薬です。ヒスタミンというのは、かゆみを起こしたり、鼻水を起こしたり、くしゃみを起こしたりする作用があります。アレルギーを起こす物質(アレルゲン)が体に入ると、肥満細胞という白血球からヒスタミンが出てしまいます。このヒスタミンの作用を抑えるのが抗ヒスタミン薬です。

第一世代の抗ヒスタミン薬は副作用として、眠気がありますので、車の運転は非常に危険です。第二世代の抗ヒスタミン薬にはこの副作用を押さえたものもあります。

商品名:
第1世代:ポララミン・レクリカ・タベジールなど
第2世代:ザジテン・アゼプチン・セルテクト・ゼスラン・ニポラジン・ダレン・レミカット・アレジオン・エバステル・ジルテック・リボスチン・タリオン・アレグラ・アレロック・クラリチンなど

第2世代の抗ヒスタミン薬は、第1世代より眠気を抑えた薬ですが、中には、眠気が問題になる薬もありますので、注意が必要です。

抗アレルギー薬

抗アレルギー薬は、アレルギーを起こす体内のたん白質を抑える作用があります。湿疹を起こす化学物質(ロイコトリエンなど)を抑えたり、アレルギーを起こす白血球(好酸球など)の働きを抑えます。副作用は少ないのですが、アトピーに効いてくるのに1ヶ月以上かかることがあります。
商品名:インタール・リザベン・ソルファ・アレギサール・ペミラストン・オノン・キプレス・シングレア・アイピーデイなど

ステロイド薬


外用薬でよく使われていますが、内服薬もあります。外用薬と同様、炎症を抑える作用があります。炎症を抑える作用は強力です。しかし、その分、副作用も強くなりますので、医師と相談の上、きちんと使いましょう。
商品名:プレドニン・リンデロン・デカドロン・セレスタミン(抗ヒスタミン薬との合剤)など
(ステロイドを参照してください)
1-2日ぐらいでは大丈夫ですが、長期に服用すると、以下にあげた副作用が問題になります。
■主な副作用
  • 肥満

  • 易感染性(「いかんせんせい」と呼びます。感染症になりやすい)
  • 緑内障・白内障(目が見えなくなる)
  • 骨粗鬆症(「こつそしょうしょう」と呼びます。骨がもろくなる)
  • 低身長

  • など


抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬などの内服薬は、外用薬と異なり、全身への効果を期待しています。外用薬と併用すると、効果的です。効果が出てくるのに時間がかかるので継続して服用することを勧めます。
しかし、眠気などの副作用があるときには、医師と相談の上、減量・中止しましょう。


豆知識
抗ヒスタミン薬:抗ヒスタミン薬の多くは、ヒスタミンとよく似た構造をしているため、脂肪に溶けやすい性質を持っている。脳は脂肪が多いので、抗ヒスタミン薬が中枢神経へ行きやすい。そのため、鎮静作用や眠気、めまい、倦怠感が副作用としてある。逆にこの副作用を利用して、睡眠剤として市販されている。



<参考リンク先>

アトピー(内用)

抗アレルギー薬について

抗アレルギー薬