【第1回】怪しい民間療法の見分け方
【第2回】漢方薬でアトピーは治るの?
【第3回】水でアトピーが治るの?
【第4回】アトピーでも海や川に行けるの?

夏になり、海や川、そしてプールに行くことが子ども・大人問わず多くなります。素朴な疑問なのか、よく患者さんから「海にいってもいいんでしょうか?」といったことをお聞きします。そこで今回は、海・川・プールへ行くときに注意してほしい点などをご説明します。


海水浴の効果と注意点

海水の効果は本当にあるのでしょうか?
海水浴がアトピーに効くという効果は
  • 含まれるミネラルによる効果
  • 塩分による殺菌・消毒効果
  • 旅行というストレス解消

点から考えられています。水でアトピーが治るの?でも解説しましたが、海水には塩分のため細菌が繁殖できず殺菌・消毒作用があると言われています。とはいえ気をつけてほしい点は、紫外線対策です。詳しくはスキンケアをご参照ください。


川の注意点

川遊びは川岸の虫にも注意!
川の水は海水と異なり、ミネラルの効果が期待できません。川岸には、イネ科の雑草が花粉を飛ばすので、花粉症・花粉によるアトピーの方は季節を問わず注意が必要です。

虫刺されも皮膚を掻き、アトピーがひどくなるので注意が必要。市販の防虫スプレーを用意しておいたほうがいいでしょう。防虫スプレーも肌に合わない時は、使用を中断し、医師に相談しましょう。



プールの注意点

プールの水には塩素が含まれているので注意!
プールの水には、消毒・殺菌のため塩素が含まれています。水道水にも含まれているとはいえ、プールの場合、殺菌のため塩素濃度が水道水より高くなっています。この塩素がアトピーの皮膚を刺激したり、皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要です。プールの後は、しっかりと流水で体についたプールの水を洗い流しましょう。


以上のように、きちんと対策をすれば、海に行こうが、川に行こうが、プールに入ろうが問題ありません。思う存分、楽しい夏を過ごしましょう。と、その前に…。海・川・プールのアトピー対策を商売にしているアトピービジネスには注意してくださいね。ひっかからないように怪しい民間療法の見分け方もあわせてお読みください。


豆知識
塩素:塩素は低濃度でも殺菌効果があるので、水道水やプールの消毒に使用されています。

紫外線(UV):波長が1nm~400nmの太陽光線のことをいいます。波長によって、UVA、UVB、UVCの3つに分類され、UVAとUVBが皮膚に影響を及ぼします。UVBは皮膚の表面、日焼けを起こし、肌が黒くなります。


<参考リンク先>

アトピーの海水浴・温泉・漢方療法

海水浴・温泉・漢方

アレルギー疾患について- アトピー性皮膚炎-

アトピー性皮膚炎:日常生活の注意(恵明会クリニック) 
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