アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の予防法・治療法

皮膚を清潔にする消毒は効くの?(3ページ目)

アトピーの治療として、スキンケアの1つに消毒療法があります。掻いて傷ついた皮膚をきれいにする消毒療法。皮膚のブドウ球菌を除菌するのが目的ですが、その消毒療法について説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

消毒の前に、毎日のスキンケア

シャワーはアトピーの湿疹には効果的です。気軽にどこでもできたらいいのですが…
まずは、普段のスキンケアで皮膚を清潔に保つことが重要です。

皮膚の清潔には、毎日の入浴・シャワーが大切です。
  • 体の汚れは速やかにおとす
  • 強く皮膚をこすらない
  • 石鹸・シャンプーを使用するときは、洗浄力の強いものは避ける(皮膚の脂も落としてしまうので)
  • 石鹸・シャンプーは体に残らないように十分すすぐ
  • お湯の温度は痒みの起こるほどの高くしない
  • 入浴後に体がほてるような入浴剤・沐浴剤は避ける(体が熱くなると痒みも増す)
  • 入浴後には保湿剤などを使用して皮膚の水分を保つ

  • など

それでも皮膚がジクジクしたり、化膿している場合は、消毒をしたり、抗生物質を使用したりして、菌を減らしましょう。

ただ、皮膚には常に菌がいて、バランスを取って、皮膚を正常に保っていることもあり、そのバランスが崩れると、湿疹が出たり、悪化したりします。

その意味でも、皮膚の消毒は、副作用と消毒のメリットを考えながら、行っていく方がいいと思います。



豆知識
MRSA:メチシリン耐性ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus).合成ペニシリンであるメチシリンに耐性の黄色ブドウ球菌。ペニシリン以外にも大抵の抗生剤に耐性になる。そのため、MRSA感染症には一部を除いて抗生剤が効かない。ブドウ球菌だけでなく、腸球菌、インフルエンザ桿菌など、人に感染する細菌の抗生剤に対する耐性が問題になっている。


アトピーの治療
薬物療法
ステロイド
塗る箇所によって違う!ステロイド使用法
アトピーに免疫抑制薬
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体質改善! 免疫療法って何?
食事療法
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卵を制限してアトピー対策
牛乳を控えて食事対策
大豆を控えたアトピー対策
環境整備
スキンケア
梅雨に向けてのダニ対策
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子供のストレス解消!
梅雨でもアトピーを吹き飛ばそう!
さよならストレス! アトピー治療の基本



<参考リンク先>

スキンケア(All About[アトピー・アレルギー])

アトピー性皮膚炎の治療について

アトピー性皮膚炎-その2
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