薬膳料理/冬の薬膳・薬膳レシピ (乾燥・風邪対策)

発熱性のかぜ・喉の痛みにオススメ漢方食材(2ページ目)

その症状は花粉症? と思いきや、単なる風邪であったりすることがありませんか? 春に多いのどの痛みや目のかゆみなどの、不快な症状を緩和する身近な食材や、かんたん手軽に出来る薬膳レシピをご紹介します!

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

毒素や老廃物を出し、目のトラブルに「菊花」(きくか)

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手前が乾燥タイプ。品種によって若干効能が違う。白菊は目に、黄菊は解熱に優れる
生薬では菊の花を乾燥させたものを「菊花」を呼んで使用しますが、台湾などではよく、この菊花とクコの実、氷砂糖などを一緒にいれた「八宝茶」が有名です。独特の苦みがあるので、八宝茶のように甘みを足したり、他の食材と合わせて飲むのがオススメでしょう。

菊花は、炎症性の目のかゆみや充血だけでなく、視力の衰えにもよく、目の疾患によく使われます。また毛細血管を拡張する働きもあり、血圧を下げるので、高血圧にもおすすめなのですよ。野菊はミントと同じように、熱を下げて解毒する作用が高いのでニキビにも良いとされます。

日本では食用菊をお浸しや酢の物にするのがポピュラーですよね。我が家では生の菊花も、がくを取ってそのままサラダにいれて食べたりします。色も鮮やかで、苦みの中にもほんのりとした甘さがありますよ。

薬膳レシピ:春かぜ対策に、身体すっきり「葛ミント」

今回は目の充血や、発熱性のかぜの初期症状にもよい「ミント」に、発汗力を高めたり、のどの乾きを癒す「葛粉」をあわせた、春に起こりやすいかぜの諸症状にもってこい! の養生ドリンクをご紹介します。

材料 1人分
ミント 3g
葛粉  10g 
水  150cc 
砂糖  大さじ1

作り方
1.ミントをいれたポットに熱湯をそそぎ、1分蒸らす。
2.茶こしでミントを取り除いた液を鍋にいれ、砂糖、葛粉を一緒に合わせて火にかけ、木べらなどで練る。
3.全体が透き通り、粘りが出てきたら器に移し、ミントを添える。

葛粉がダマにならないように気をつけてさえいえば、後は簡単な作業ですので、ぜひチャレンジしてくださいね! すっきりとしたミントの香りと、とろ~りとした葛湯が重なって、クセになりそうな味です。なお、葛粉は後ろの成分表示をよくみて購入くださいね。葛粉以外のデンプン質を配合しているものもありますので。

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