宇宙飛行士とカルシウム骨を壊す破骨細胞宇宙飛行士とカルシウムというと突飛に聞こえるかもしれませんね。無重力の宇宙空間に長期滞在した宇宙飛行士の体にはいろいろな変化が起きます。体を支える筋肉が落ちる事は予想されていましたが、同時に骨のカルシウムが失われていたのです。骨はカルシウムを蓄えていますが、常時、骨を壊す破骨細胞と骨を造る造骨細胞が骨を新しく作り替えています。実は造骨細胞は骨に力が働かないと働かないのです。無重力の宇宙空間では破骨細胞だけが働いて骨が溶けてしまったのです。ダイエットでも同様な減少が起きます。体重が軽くなる事は骨にかかる力が減る事を意味します。ダイエット中はカルシウムを失いやすいのです。だから、ダイエット中はカルシウムを取るべきというのが定説となっています。カルシウムにダイエット効果がある?以前から注目されていたのは、カルシウムがダイエット効果を持つ可能性です。年齢、性別、BMI(Body Mass Index:肥満の指標)を合わせて、カルシウム以外は、同じ蛋白量、炭水化物量、脂肪量、ビタミン、ミネラルを一定期間、摂取してもらいます。BMIを比較するとカルシウムの摂取の多い方が減少しやすいという報告があります。また、食事調査を実施して、年齢、性別、摂取熱量が同じ場合は、カルシウム摂取が多いとBMIが小さいと報告もあります。カルシウムのダイエット効果は間違いなさそうですが、そのしくみはどうなっているのでしょうか?>>カルシウムのダイエット効果ついては次ページで紹介します>>前のページへ123次のページへ