ダイエットには蛋白質が重要です。それと同時に糖質も重要です。今回はダイエットと糖質の関係を解説します。ダイエットに必要な蛋白質と糖質を取って除脂肪体重を変えなければ、リバウンドの可能性は小さくなります。
除脂肪体重って何?
なぜ糖質が必要なの?
いろいろな細胞の中でブドウ糖以外はエネルギーとして使えないのが赤血球です。もっとも消費量は多くはありません。脳は飢餓状態以外は原則としてブドウ糖を使います。脳での糖質の消費量はブドウ糖の量として120g/1日程度です。筋肉と脂肪細胞はインスリンがないとブドウ糖をほとんど取り込みません。一方、インスリンの有無に関係なく心臓、腎臓、肺などは血中からブドウ糖を取り込みます。インスリンがなくて、これらの臓器が使うのが60g/1日程度です。合計して1日に最低180g程度の糖質を取る必要があります。
糖質を取らないと減るのは筋肉!
体の糖質(グリコーゲン)の貯えは筋肉と肝臓にあります。筋肉は糖質を200g程度貯えています。残念ながら、筋肉内で消費してしまうので脳や他の臓器では、この貯えを使う事はできません。肝臓に貯えている糖質は他の臓器で利用可能です。しかし、その量は100g程度です。ですから1日に必要な量に対して半日分程度しか貯えていません。もし糖質が足りないと、不足分を肝臓が作ります。この時に脂肪細胞が貯えている中性脂肪の成分の脂肪酸から糖質を作れるのならばダイエットはとても簡単です。ところがヒトでは脂肪酸からは糖質を作る事ができないのです。糖質が足りない時に、糖質の材料として主として用いるのはアミノ酸です。
アミノ酸は体の基本成分ですが、この時に使うアミノ酸を貯えているのは筋肉です。糖質を制限すると減るのは脂肪ではなくて筋肉という事になります。筋肉量を減らす事は除脂肪体重を減少させて基礎代謝を低下させてリパンドの原因を作る事になってしまいます。
筋肉が落ちないように糖質を摂取して、除脂肪体重を変えないダイエットがリバウンドしないダイエットという事になります。
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