栄養管理/がん予防のための栄養管理・サプリメント

「健康食品」に厚労省が腰をあげた!(3ページ目)

我が国におけるがんの補完医療の主流は、アガリクスなどのいわゆる「健康食品」です。「健康食品」については健康被害や薬事法とのからみなど色々な問題がありましたが、ついに厚労省が腰をあげるようです。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

まずは、安全性と品質管理を担保しよう!

まずは、安全性と品質管理
現在、混乱状態とも言える「健康食品」について、厚労省が手をつけるのは、その「安全性」と「品質管理」について、第三者的な認証を与えようと言うところです。
今回、厚労省が手をつけようとしているのは、「健康食品」が本当に、特定の疾患や症状に対して、好ましい影響を及ぼすかどうかを論じる前に、その安全性についてしっかりと確認しましょう、ということです。また、商品として大量に販売されることが前提になるでしょうから、素材や物質としての安全性に加えて、製品としての品質管理が一定の基準を満たしているかどうかも、合わせて確認しようというものです。

それぞれの基準作りや、どういった第三者機関を立ち上げるかということは、これから細かいところの議論が進んでいくと思いますが、今まで、薬事法に基づいた規制を強化してきたものの、どちらかといえば、正面から取り組むことを避けてきたような感じがある厚労省が、ようやく重い腰を上げたということではないか、とガイドは感じています。

がん・がん予防と「健康食品」のトレンドは?

がん・がん予防と「健康食品」のトレンド
今回の第三者認証機関の立ち上げと、安全性と品質管理に対する評価の開始は、がんの予防や治療にも影響を及ぼす可能性が高いと思います。
今や、がんの予防を心がける方や、治療を受けていらっしゃる方の多くは、様々な「健康食品」との接点をもたれている時代に入っています。

その中で、現在の法律のもとでは、中々、安心できる商品選びができないというのが現状ではないかと思います。

今回の取り組みが、具現化するまでには、今しばらく時間がかかるとは思いますが、こういった公的な認証制度が整備されることで、医師や薬剤師なども積極的に治療やカウンセリングの中に取り入れられる商品が出てくるようになるでしょう。

手術・抗がん剤治療・放射線治療の三大療法に加えて、これらの治療を保管するような治療法が選択肢の一つとして加わる可能性がでてくるのも、そう遠くない未来のお話だと思います。

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