栄養管理/がん予防のための栄養管理・サプリメント

キノコががんによいと言われるワケ

昔からサルノコシカケやマイタケなど、キノコとがんの関係は色々と言われてきました。近年では、アガリクスなども、がんが気になる方には一般的になってきました。キノコとがんの意外な関係をご説明します。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

なぜ、がんにアガリクスなのか?

なぜ、がんにアガリクス?
アガリクスは日本でも最も有名なサプリメントの一つです。しかし、なぜ、がんにアガリクスなのでしょうか。
最も知名度が高いサプリメントの一つがアガリクス。ブラジル原産のキノコの一種ですが、がんに悩まれる方に注目されるサプリメントとして人気があります。

アガリクスだけではなく、日本や中国では、サルノコシカケ(霊芝)は、昔から健康維持や健康回復のために用いられてきましたし、シイタケやマイタケ、シメジといったキノコは、ヘルシーな食材としても人気です。

しかし、なぜ、このようなキノコ類が、がんの方に用いられることがあるのかということについては、あまり知られていないのではないでしょうか。

今回は、がんとキノコの意外な関係についてお話したいと思います。

一体キノコの何がよいのか?

キノコの何がよいのか?
アガリクスにしても、サルノコシカケやマイタケにしても、がんに対して作用するという理由は何なのでしょうか?
キノコには、色々な栄養素が含まれますが、他の食物に比べて多糖類と呼ばれる物質が比較的多く含まれています。多糖類のうち、βグルカンと呼ばれる物質は、私達の持つ免疫のメカニズムに作用するらしいということも明らかにされつつあります。

私達の体の中では、1日数千個のがん細胞ができますが、通常は、自分の免疫のシステムによって攻撃し、排除するようになっています。

がんの発症は、この免疫力の低下と関わりがあると考えられているので、その治療や予防に関して、免疫のメカニズムに作用する多糖類を多く含むキノコ類の摂取は、良い影響を及ぼすだろうと考えられているのです。

次のページでは、多糖類が人体に影響を及ぼす部位についてもご説明します。
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