栄養管理/ビタミン

ビタミン摂取で受動喫煙から身を守ろう!

受動喫煙は実際にタバコを吸うのと同等、またはそれ以上に体に悪いとされています。残念ながら日本では分煙や禁煙が進んでいません。環境はもちろんのこと、栄養についても考えてみましょう。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

自分の健康だけではなく他人の健康にも悪いタバコ
受動喫煙とは、自分はタバコを吸っていなくても、周りの人が吸うタバコの煙である副流煙を吸い込んでしまうことです。この副流煙は実際にタバコを吸うのと同等、またはそれ以上に体に悪いとされています。残念ながら日本では分煙や禁煙が進んでおらず、多くの人が他人から健康の害を受けてしまっています。

受動喫煙とビタミンの効果

規模の小さいアメリカの調査をもとにしたものですが、受動喫煙の人が1日にビタミンCを500mg摂取することで、血中の有害物質を減らすことが報告されました。これから更なるリサーチが必要とされますが、喫煙者はビタミンCを多く使ってしまうという事実を考えると受動喫煙への効果も納得できるところです。日本の栄養所要量でも喫煙者は多めのビタミンCを多めにとるように記載されています。

どれくらいのビタミンCを摂取すればいい?

【最低目安量】1日に135gm以上のビタミンC

必要なビタミン量は賛否両論ですが、栄養所要量によると、成人男女の場合、1日100mgの摂取が推奨されています(妊婦は+10mg、授乳婦は+50mg)。喫煙者は更に35mg多めに取るように記載されています。タバコの数が増えるほど、必要なビタミンC量が増えることは示唆されていますが、本数ごとの推奨量は定まっていません。日本ではビタミンCの上限は設定されていませんが、アメリカでは上限許容量は2000mgだとされています。ビタミンCは水溶性のビタミンなので摂取過剰による副作用はまれだと言われています。過剰摂取による副作用には、下痢や胃の不調があるので大量にビタミンCをい摂取している人は注意してみて下さい。

水溶性のビタミンは体に蓄積されないので、毎日摂取する必要があります。ビタミンCが深刻に不足すると壊血病みられます。また、ビタミンCが十分に摂取できていないと乾燥ヘア、乾燥肌、歯周病、傷の治りの遅れ、貧血、炎症への免疫低下、関節の痛み、鼻血、代謝のスピード低下、打撲による内出血などが見られる場合があります。これでは、喫煙・受動喫煙の対策どころではないので不足しないようにしましょう。

次のページでは、ビタミンCを多く含む食品と含有量を紹介します!
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