◎ SmartArtはやっぱりすごい
SmartArtを一言で表現すると「誰でも簡単にクオリティの高い図形を作成できる機能」です。「誰でも簡単に~」なんて、ソフトウェアの機能を説明する際の使い古された表現ですが、SmartArtに関しては、掛け値なしにこの表現があてはまります。そもそも「高いクオリティ」「図形のオリジナリティ」と「誰でも簡単に」は相反する要素です。図形のクオリティやオリジナリティをアップしようとしたら、どうしてもユーザー自身のデザインセンスへの依存度が高くなりますし、ソフトウェアを駆使するスキルも要求されます。デザインセンスもソフトウェアスキルもない人が、いきなりプロ並みの図形を作れるとしたら、あらかじめプロがデザインした「テンプレート」を加工する以外に手はありませんでした。
SmartArtは、この問題をテンプレートのカスタマイズ性を大幅に拡張することで突破しています。つまり、文字、配色、3Dなどの特殊効果を誰もが設定できる柔軟なテンプレートを用意することで、"描く"という作業なしでクオリティの高い図形を作り出せるようにしたのです。一般の利用者としての視点からはもちろん、私のように、長年ソフトウェアを見てきた者から見てもすごい機能だと思います。文句のない二重丸です。
SmartArtを使った作図に必要なのは、文字を入力して色やデザインを選択することだけです。それだけでプロ並みの図形を作成できます。 |
◎ デジカメ写真の加工が楽しい
画像を処理する能力が飛躍的に高まったのもWord 2007の特長です。デジカメで撮影した画像を文書に貼り付け、額縁を付けたり、立体化したり、明るさや色調を変えたりと、グラフィックソフト顔負けの機能がてんこ盛りです。もちろん、高機能なグラフィックソフトのレベルとはいきませんが、そもそもWord はワープロですから、比較すること自体が間違い。ワープロの画像処理機能としては、ちょっと機能が豊富すぎるくらいです。ただし、文書作成の観点からは、調子にのって画像を加工しすぎるのはあまりほめられたことではないので、加工はほどほどにしておくのがよいと思います。
Word 2007の画像加工機能は2003とは比較にならないほど進化しています。 |
>グラフ機能はExcelのパワーを使う