ワード(Word)の使い方/Wordの基本操作

ワード(Word)で文字にふりがな(ルビ)を付ける方法! やり方をわかりやすく解説

自動的に認識されない読みの難しい人名や地名、特殊な読み方をする企業名や商品名などには、ふりがな(ルビ)を付けると親切です。ワード(Word)では、簡単な方法で文字列にふりがなを付けることができます。ふりがなの入れ方、ルビの解除法、書式設定について解説します。基本的にはふりがなは自動認識されますが、固有名詞など、場合によっては直接修正が必要なものもあります。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

ワード(Word)で文字列にふりがな(ルビ)を振る方法

ワード(word)で文字にふりがな(ルビ)を付けよう

ワード(word)で文字にふりがな(ルビ)を付ける方法


読みの難しい人名や地名、あるいは独自の読み方をする企業名や商品名などには、ふりがな(ルビ)を付けると親切です。ワードでは、簡単な操作で文書中の特定の文字にふりがなを付けることができます。

なお、ふりがな機能はWord 2016/2010/2007/2003で大きなちがいはありませんので、今回はWord 2010を使って説明します。

<目次>  

ふりがな(ルビ)の入れ方

まずは、最も基本となる操作から紹介しましょう。

1.ふりがなを付ける文字を選択します。
2.[ホーム]タブの[フォント]にある[ルビ]ボタンをクリックします(Word 2003は[書式]→[拡張書式]→[ルビ])。
 
ふりがなを付ける文字を選択したら、[ホーム]タブの[フォント]にある[ルビ]ボタンをクリックします(Word 2003は[書式]→[拡張書式]→[ルビ])

ふりがなを付ける文字を選択したら、[ホーム]タブの[フォント]にある[ルビ]ボタンをクリックします(Word 2003は[書式]→[拡張書式]→[ルビ])


3.[ルビ]ダイアログボックスが表示されたら、[ルビ]に正しいふりがなが設定されていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。通常はふりがなが自動的に認識されますが、固有名詞などが正しく認識されない場合は、直接修正してください。
[ルビ]ダイアログボックスが表示されたら、[ルビ]に正しいふりがなが設定されていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。通常はふりがなが自動的に認識されますが、固有名詞のように正しく認識されない場合は、直接修正してください

[ルビ]ダイアログボックスが表示されたら、[ルビ]に正しいふりがなが設定されていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。通常はふりがなが自動的に認識されますが、固有名詞などが正しく認識されない場合は、直接修正してください


4.文字にふりがなが設定されます。設定直後は文字がグレーになっています。
文字にふりがなが設定されます。設定直後は文字がグレーになっています

文字にふりがなが設定されます。設定直後は文字がグレーになっています


5.別の箇所をクリックすれば通常の表示になります。
別の箇所をクリックすれば通常の表示になります

別の箇所をクリックすれば通常の表示になります


なお、手順3で[すべて適用]ボタンをクリックした場合は、文書中にある同じ文字に対し、ふりがなを一括設定できます。[すべて適用]ボタンをクリックすると、次のようなメッセージが表示されますので、[すべて変更]ボタンをクリックしてください。
 
[すべて適用]ボタンをクリックしたとき表示されるメッセージ。[すべて変更]ボタンをクリックすると、文書中にある同じ文字に、ふりがなを一括設定できます

[すべて適用]ボタンをクリックしたとき表示されるメッセージ。[すべて変更]ボタンをクリックすると、文書中にある同じ文字に、ふりがなを一括設定できます


  

ふりがな(ルビ)を解除する

次に、ふりがなを解除する方法を紹介します。設定を間違った場合や不要になったふりがながある場合は、以下の方法で解除してください。

1.ふりがなを設定した文字を選択します。
2.[ホーム]タブの[フォント]にある[ルビ]ボタンをクリックします(Word 2003は[書式]→[拡張書式]→[ルビ])。
ふりがなを設定した文字を選択したら、[ホーム]タブの[フォント]にある[ルビ]ボタンをクリックします(Word 2003は[書式]→[拡張書式]→[ルビ])

ふりがなを設定した文字を選択したら、[ホーム]タブの[フォント]にある[ルビ]ボタンをクリックします(Word 2003は[書式]→[拡張書式]→[ルビ])


3.[ルビ]ダイアログボックスが表示されたら、[ルビの解除]ボタンをクリックします。
[ルビ]ダイアログボックスが表示されたら、[ルビの解除]ボタンをクリックします

[ルビ]ダイアログボックスが表示されたら、[ルビの解除]ボタンをクリックします


4.[ルビ]が空欄になったら[OK]ボタンをクリックします。
[ルビ]が空欄になったら[OK]ボタンをクリックします

[ルビ]が空欄になったら[OK]ボタンをクリックします


5.ふりがなが解除されます。
ふりがなが解除されます

ふりがなが解除されます


手順3で[すべて解除]ボタンをクリックした場合は、文書中の同じ文字に設定されているふりがなを一括解除できます。次のようなメッセージが表示されるので、[すべて変更]ボタンをクリックしてください。
 
[すべて解除]ボタンをクリックしたとき表示されるメッセージ。[すべて変更]ボタンをクリックすると、文書中にある同じ文字に設定されているふりがなを一括解除できる

[すべて解除]ボタンをクリックしたとき表示されるメッセージ。[すべて変更]ボタンをクリックすると、文書中にある同じ文字に設定されているふりがなを一括解除
できる

 

ふりがな(ルビ)の書式(見た目)を設定する

ふりがなを設定するとき表示される[ルビ]ダイアログボックスでは、ふりがなの書式(見た目)を設定することもできます。用意されている項目は、次の4つです。
  • [配置]……ふりがなの位置を設定します。
  • [フォント]……ふりがなのフォントを設定します。
  • [オフセット]……ふりがなと親文字との距離を設定します。
  • [サイズ]……ふりがなのサイズを設定します。 
いずれの項目も、設定を変更するとプレビューが変化しますので、それを参考にしてください。ここでは、[配置]を変えた例を示しておきます。なお、文書の読みやすさを重視するなら、ふりがなの見た目(書式)は文書中では統一した方がよいでしょう。
 
[配置]よるふりがなのちがい

[配置]よるふりがなのちがい

 

ふりがなを付けるときの注意点

ワードのふりがな機能を利用すると、次のような疑問を持つかもしれません。
 
文書全体や選択範囲の文字すべてにふりがなを自動的に設定することはできないの?

残念ながら、答えは「できない」です。ワードには、文書中のすべての文字に自動的にふりがなを付ける機能(いわゆる「総ルビ機能」)はありません。選択範囲の文字にふりがなを一括設定することはできますが、私が試した範囲では、ふりがなを一度に設定できる単語数は30単語が上限のようです。このため、あまり実用的とはいえません(ちなみに、ライバルとなる一太郎では、どちらも可能です)。

ワードのふりがな機能を利用するとき、もう1つ注意したいのが、次のポイントです。
 
ふりがなを設定したあとで文字サイズを変更すると、親文字とふりがなのバランスが崩れる

実際に操作して、どうなるかを試してみましょう。

1.ふりがなを設定した文字を選択します。
ふりがなを設定した文字を選択します

ふりがなを設定した文字を選択します


2.[ホーム]タブの[フォントサイズ]の[▼]をクリックし、サイズを選択します。
[ホーム]タブの[フォントサイズ]の[▼]をクリックし、サイズを選択します

[ホーム]タブの[フォントサイズ]の[▼]をクリックし、サイズを選択します


3.親文字のサイズが変更されましたが、ふりがなのサイズと位置はそのままのため、親文字と重なってしまいました。
親文字のサイズが変更されましたが、ふりがのサイズと位置はそのままのため、親文字と重なってしまいました

親文字のサイズが変更されましたが、ふりがなのサイズと位置はそのままのため、親文字と重なってしまいました


このように、ワードのふりがな機能は、けっして十分なものではありません。多機能なワードの中で、数少ない弱点の1つといってもよいと思います。人間であれば、少しくらい弱点があった方が人間味があってよいのですが……。利用するときは、注意してください。

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