涙ぐましいライアンエアーのコスト削減策
果たして、このような価格で販売して航空会社として利益ができるのでしょうか? 調べていくとこのライアンエアーは様々な方法でコスト削減や他の収益源の確保に取り組んでいました。■ 機内食は有料!
まずは有料の機内食。通常、日本では飛行機に乗るとドリンクサービスなどが行われますが、ライアンエアーでは全く無料の機内食を提供していません。ですから、機内食やドリンクが欲しい場合は、別途有料でオーダーする必要があるのです。この有料機内食の代金が、ライアンエアーにとって航空運賃以外から得る収入源になっています。ちなみに余談ではありますが、この機内食の価格が高いために搭乗する前に食事や飲み物を購入して持ち込む乗客が多いそうです。
■ 主要都市からとっても遠い空港!
ライアンエアーでは主要都市から離れた辺鄙な空港を利用するなど経費削減努力を行っている。 |
たとえば、フランクフルトではフランクフルト・カーン空港を使用しているのですが、この空港はフランクフルトという名前は付いていますが主要航空会社が利用するフランクフルト空港からは数百キロの所に位置し、フランクフルトまでは1時間以上の道のりを、さらにバスを利用して進まなければなりません。他の空港にしても同じような条件で、目的とする都市までは空港到着さらに移動に要する時間がたっぷりかかるような辺鄙な空港を利用して、空港使用料を削減しているのです。
■ フライトアテンダントの研修費や制服は自己負担!
面白い経費削減としては、フライトアテンダントの研修費、制服、その他全ての備品はフライトアテンダント個人が負担しなければいけないというものもあります。通常航空会社は、サービスの質を高めるために非常に高いコストを支払ってフライトアテンダントに教育を施していきますが、ライアンエアーではその教育費ばかりか、制服や備品まで自己負担にして経費削減に努めているのです。
他にも、代理店を使わないネットだけの申し込み受付やチケットレス化、機内整備の簡素化など様々な方法で経費削減に努めています。