突如渋谷の店舗を閉鎖したマクドナルドに何が起こったか?
見慣れた看板を下ろし、新世代店舗へ改修されるマクドナルド
2010年4月18日、100年に一度の不況下においても快進撃を続けるマクドナルドの店舗が渋谷から忽然と消えました。
その数5店舗。
道行く若者は、前日まであった渋谷のマクドナルド店舗が一夜にしてなくなったことに困惑気味です。
なぜ、マクドナルドは渋谷の店舗を閉鎖してしまったのでしょうか? 多くの企業が苦戦する外食産業の中でも、ずば抜けた勝ち組のマクドナルドに何が起こったというのでしょうか?
マクドナルドのWebサイトを訪れるとその謎は解けます。実のところ、マクドナルドは25日に「新世代店舗」を試験的に東京都内の12店舗でオープンさせる予定。その12店舗のうち5店舗が渋谷だったというわけです。
ただ、何も渋谷にある5店舗を一度にを閉鎖しなくても、1店舗づつ改装すれば機会損失を避けることができます。多くの若者が集まる渋谷では、マクドナルドはなくてはならないファーストフード店であり、今回の閉鎖によりかなりの売上機会の損失に繋がることが容易に予測できます。
あえて大きな機会損失を覚悟してまで渋谷の店舗を閉鎖した、マクドナルドの意図はどこにあるのでしょうか?
マーケティング戦略の視点からその狙いを推測していくことにしましょう。