営業のノウハウ/営業の基礎知識

受注を左右する営業のマナー・身だしなみ(2ページ目)

営業力に多大な影響を与える第一印象。その重要なキーワードである、「マナー」と「身だしなみ」について、その重要性と外せないポイントを語ります。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド


身だしなみを磨く3つのポイント

最低限の身だしなみをクリアできたら、次に目標にするのは、身だしなみに磨きをかけることで、お客さんに対してプラスの意味で強い印象を残すことです。「何だかすごくシャープそうな営業マンだな」とか、「経験豊富で、この業界を知り抜いているっていう雰囲気だな」というように、自分の存在を強く相手に印象づけることを目指すのです。

このときに押さえておきたいのが、Must(しなければいけない)、Want(したい)、Can(できる)の3つのポイントです。Mustというのは、自分が所属している業界や会社の常識には「従わなければいけない」ということです。

例えば銀行マンであれば、ヒゲを蓄えたり、ダブルのスーツを着用するといったことは御法度とされています。いくら「このスタイルが自分らしい」と思ったとしても、お客さんは銀行マンに対して、そんな身だしなみは求めていません。お客さんは銀行に、自分の大切なお金を預けたり借りたりしています。ですからお客さんが銀行マンに求めているのは、堅実さや誠実さであり、それを体現しているような身だしなみです。

お客さんから「何かうさん臭い営業マンだな」と思われてしまったら、その時点でアウトの場合もあります。やはり業界の常識や会社の常識、お客さんが求めているイメージには従う必要があるでしょう。

しかし、だからといって業界の常識やお客さんが求めているイメージに、あまりに型通りに従っていると、強い印象を相手に残すことができません。そこで常識の範囲を逸脱しないレベルでチャレンジしたいのが、Wantです。自分が「どんな印象を相手に与えたいか」を考えて、身だしなみに工夫をするのです。

例えば「シャープで切れ者の営業マン」という印象をお客さんに与えるために、細身のスーツを身につけたり、メタルフレームのメガネを選ぶといったことをしてみるわけです。
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