プレゼンテーション上達に必要な3つの要素
実は2つの誤解にある要素自体は、プレゼンテーション上達に必要なものです。ただし、十分条件ではなく必要条件でしかありません。よくいうPlan-Do-Checkのサイクル。このなかにプレゼンテーション上達の鍵があります |
STEP1:Plan(計画)
必要な知識・情報を仕入れ、それをベースにプレゼンテーションの準備をする段階。ハウツーを学ぶことは、この段階にあたります。Planにおいて大切なことの1つめは、自分の目指すプレゼンテーションのあり方、つまりゴールをイメージすることです。少し表現を変えるならば「なぜプレゼンテーションが上手になりたいのか? どのようにプレゼンテーションがうまくなりたいのか?」を明確にすることです。
たとえば、仕事で社内の人にもっと上手く説明ができるようになりたいというのと、友人の結婚式でのスピーチを上手く話したいというのでは、同じ「上手くプレゼンテーションできるようになりたい」という言葉で表わされるものであったとしても、明らかに目指すゴールは違います。
大切なことの2つめは、ゴール達成に必要なスキル・ノウハウを学ぶこと。野球でもルールや技術を学ぶことが最初に必要であるのと同じく、プレゼンテーションにおいてもそれらが求められます。まさにこのサイトで記事としてお話ししているようなことを、理解していることが大切です。
STEP2:Do(実践)
場数だけでは限界がありますが、場数なしにプレゼンテーションがうまくなることもありません。やはり実践はスキル習得のキーになるものです。ただし、ただ漫然と数をこなすだけでは、効果を最大化することは難しい。より上達スピードを高めるためには、その場数を意味ある場数にすべき。そのためには、一回一回の実践において自ら目標設定をすべきです。
たとえば「今日のプレゼンテーションでは、特に笑顔に気をつけよう。無意識のうちに無表情にならないように心掛けるぞ」「今日のプレゼンテーションでは、自分の体験談をありありと表現するように注力してみよう」など、STEP1のPlanで学んだものを意識的に試すように心掛けるべきです。
たとえるならば、漫然と素振りをするのと「9回裏、2点差の場面。1アウト1、2塁でピッチャーは藤川。1ストライク2ボール、次に来るストレートに対する一振り」などとイメージしてのスイングは、一振りの価値がまるで違うわけです。