考え方2:聞き手の反応に引っ張られ過ぎない

プレゼンテーションの際、聞き手の反応は気になります。聴衆の誰かがつまらなさそうな顔をしていたり、無表情で聞いていたりすると、その人がすごく気になる。「もしかして、私の話がつまらないんじゃないだろうか」と不安になることも。

そういう方には、私は「聴衆の反応は気にしないでください」と言っています。理由は簡単。気にしても意味がないからです。なぜ気にしても意味がないのか? 論理的に説明していきましょう。

■聴衆の反応を気にするメリットは少ない
聴衆の反応を気にすることには、メリットとデメリットがあります。メリットは、聴衆の興味なさそうな話をしていると思ったら内容を変更できること。デメリットは、反応に引っ張られすぎて自分のペースをくずしてしまうこと。

メリットは確かにあるにはあるのですが、かなり上級編。プレゼンテーションの内容を即興で変えるというのは難しい。そもそも次のスライドに書かれていることは決まっていて、そうそう変えられない。本音はそうではないですか? とすると、このメリットはなかなか享受できないということです。しかし、デメリットは残る。

■聴衆の反応は意外とあてにならない
聴衆の反応に引っ張られすぎるのにも理由があります。根本にあるのは、「聞き手がつまらなさそうだったり、無表情だったりするのは、話し手の話が面白くないから」だという思いです。この一見疑いようのないメッセージは、実はまるであてになりません。

私は研修のなかで「聴衆の表情からその人の感想を読み取ろうとしてはいけない。日常接している人でもない限り、その人の表情が日ごろと同じなのか、そうでないのかはわからない」と言っています。

多くの聴衆はマンツーマンのときと比べると、無表情になりがち。聞き手は話し手の話が面白くないから無表情なのではなく、いつもそういう表情で聞いているから今日も同様に無表情なだけなのです。だから、そこに引っ張られるのは意味がないのです。

あがりに悩まされるのはつらいものです。本番の舞台に立ったときだけでなく、その何時間も、何日も前からドキドキすることもあるでしょう。私自身、昔はそのような感じだったからこそ、あがる人の痛みもわかり、そこに対策があることも理解しています。

あがりへの対策は文中に述べたとおり、考え方とリハーサルです。色々と試行錯誤してみてください。

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