あがることは悪いことばかりではない。話し手、聞き手ともに良いこともある
プレゼンテーションに苦手意識を持つ人に聞くと、「人前に立つとあがってしまうから」といったことをよく口にします。確かに緊張しますよね。だからこそ、あがりへの対処方法というのは知っておきたいものです。

ここでは、いざ人前でプレゼンテーションをする際に、過度にあがらずに済むコツについて、色々とお伝えしていきたいと思います。

あがることは良くないことか?

あがり症で困っている読者の方にこんな問いをするのも何なのですが、あがることって本当に良くないことなのでしょうか?

「それはそうでしょう。あがってしまうからこそプレゼンテーションもうまくいかないし、良くないことに決まっているでしょう」 あなたはそう言うかもしれません。でも、私はこれまで何千人という人々のプレゼンテーションを指導してきた経験からわかっているのです。あがることは、悪いことばかりではありません。むしろ良い部分が多い。

例えば、適度な緊張感は話し手としてのやる気を感じさせます。聞き手の立場からしたら「おっ、気合入ってるな」と好意的に映るわけです。逆にまるであがっていない(=緊張感がない)と、聞き手からするとダラッとしているという風にも見える可能性があります。

緊張していない態度には、「それほど真剣じゃないから、緊張の一つもしないんじゃないのか?」と勘ぐってみたくなるもの。言い換えれば、あがっていて緊張感が高まっていること自体が、真剣さの表れとも言えるのです。

だから、あがりに対してネガティブな捉え方ばかりをすることを止めてみてはいかがでしょうか? あがっている自分に気付いたとき、「おぉ、真剣に取り組んでいる証拠だな」と考えてみてください。ふっと、楽になれるかもしれません。

プロだってあがる

ちなみに私は毎日のようにプレゼンテーションをし、プレゼンテーション方法を指導する立場にいるわけですが、そんな私でもあがってしまうことはあります。いえ、毎日あがっているというのが実際のところです。

ただ、あがり過ぎてアップアップになっていないのも事実。周りから見ると冷静にプレゼンテーションをしているように見えるようですし、自分でビデオなどで振り返っても、そこそこリラックスしているように見える。話すべき内容を忘れてしまうということもないし、見るからにガチガチになってしまうこともほとんどありません(稀にありますが)。

私がここで言いたいのは「プロはあがらないのではない。あがりを適度にコントロールするだけである」。あがることは良くないことばかりではないと言っても、ガチガチになりすぎるのは不都合もあるでしょう。だから、あがりをゼロにしようとするのではなく、適度におさえるという考え方を持ってみてください。