起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

野中聖治さん、人を見抜く技術を10年探究 !(2ページ目)

「3分で人を見抜く」「3秒で人を見抜く」の著者、野中聖治さんに、顔から人を見抜く技術、いい顔、いい印象を与えるにはどうしたらよいのかについてインタビュー! 2回の連載でお届けします。

執筆者:塚田 祐子

営業マンとして11年
そのキャリアを捨てようと思った理由は?

ガイド:
11年間頑張ってこられて、辞められた理由は?

野中:
キックボクサーとして試合に挑む野中さん
キックボクサーとして戦う野中さん。最後となった後楽園ホールでの試合(1998年)。
その後、今のリクルートHRマーケティングで正社員になりました。実は、仕事をしながら、プロのキックボクサーとしてリングにも上がっていたんです。(入社後、格闘技の)練習はやったりやらなかったりしていたんですが、僕の中に、熱い気持ちが残っていたんだと思います。それに火がついて、プロテストを受けて。プロデビューは、30歳の時です。

会社を辞めたのは、4戦目でこれが最後と決意した後のことです。ある種、目標を失ってしまったんです。上司は、(ボクサーを引退したので)これで仕事に専念してくれると思ったらしいのですが(笑)。僕は、会社の中で出世してやろうというのは無かったですし。辞めようと決意したのは、やりたいことができたからです。それは僕の人生にとって大きな転機になりました。


顔の研究がしたい!

ガイド:
その、やりたいこととは?

野中:
営業マン時代、僕は誰よりもたくさん飛び込み営業をやったと思います。新規受注は、常にトップクラスでした。毎日毎日人に会って、いろんな人の顔を見ていくうちに、顔の特徴や印象によって、性格に傾向があることがつかめてきました。そうやって、営業の数をこなしているうちに、顔から人の性格を見ぬく術や性格を見抜くカンを養っていきました。

こんな顔のタイプの人は、無駄な訪問を嫌うので、短時間で納得してもらえる資料やセールストークを用意しよう、とか、顔の印象から性格を考えて、営業の攻略法を構築したりしていました。

それをもっと深く研究したいと思っていたので、本格的に顔の読み方(フェイスリーディング、観相学)を究める勉強がしたいと思い、会社を辞めました。

インターネットの出現で世界が大きく変わると直感

ガイド:
それでは、独立してWeb制作の会社を起業されたわけではなかったんですね。

野中:
顔研究家としの活動を紹介するサイト
顔研究家としの活動を紹介するサイト。「今週の顔」では、著名人の顔がフェイスリーディングされています。イラストレーターの方の似顔絵も楽しめます
Webデザインは、独立と同時に始めました。これからはインターネットの時代だから、どんなビジネスをやるにしろWebは必須だと。僕が辞める前年に、リクナビが本格的に始まって、身をもって時代の変化を感じていたんです。自分で自分のホームページぐらい作れなきゃならないと思ったし、フリーでWeb制作をすれば、顔の研究と両立できるので。

ただ、顔の研究をやろうと決めても、それをビジネスに結び付けようとは、(その当時は)思っていませんでした。会社を設立したのは、フリーランスとして始めた1年後のことです。


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