オンライン講座【全10回】 |
向こうから仕事がやって来る 仕組みの作り方 |
■連載のバックナンバー
【第1回】仕事がやって来る『仕組み』を作ろう!
【第2回】戦略を立てるその前に、自分をもっと知ろう
【第3回】自ら不運を招く“考え方”をしていませんか
【第4回】目標設定、自分はどうなりたいのか?
【第5回】ポジションを確立して、自己ブランド化へ!
いよいよ、仕事が向こうからやってくる『仕組み』作りの具体的な方法論へ入ります。第1回から第4回までは、その準備となっていますので、必ずステップを踏んでください。それでは、第5回の今日は、自分戦略の中核となるポジショニング戦略についてお話をしていきます。
<INDEX>
・自分戦略とは、選択と集中!?
・自分のカテゴリーを作り、ポジションを確立する
・誰にサービスを提供するか
・自分を選んでもらえる要素とは何か
自分戦略とは、選択と集中!?
フリーランスで活動している、WebデザイナーのAさんとBさんのケースで、お話を進めていきたいと思います。制作会社を円満退職したAさんは、独立前に勤めていた会社から仕事をもらってスタート。その後、タイトな納期でも対応してくれる、仕事が丁寧ということで重宝がられ、取引先を順調に増やしていきました。一方、Bさんは、独立前に、何か自分の専門性を持とうと考えました。その結果、ショッピングサイトに興味があり、それまでの経験を生かせることから、ランディングページ(ユーザーがテキスト広告やバナーをクリックして最初に到達するページ)の企画制作に特化してみることにしました。独立後は、ネット広告の代理店や制作会社へ、自分をアピールしたプロフィールを送り、取引先を開拓していきました。
■1年後のAさんは…?
・仕事をこなすだけで精一杯。寝る時間を削り、仕事オンリーの生活に。
・価格を低くしたため、稼動時間でみると、時給は悲しくなるほど安い。
・これでは体力勝負。新しい技術を習得する時間もなく、先々が不安。
■1年後のBさんは…?
・成約率をアップさせて評価が上がり、仕事の依頼が増える。売上も安定。
・ブログへ『ランディングページの最適化』のノウハウを掲載する。
・ブログを見たある企業から、セミナーの講師を依頼される。
Aさんは、仕事は増えてもこのまま継続していけるか不安になり、Bさんは、早くも専門家として認知され始め、次のステップが見えてきました。この違いは?
Aさんにように、独立しても意識は制作スタッフのまま、取引先の依頼には、できるだけ応えようという姿勢で仕事をしていくと、結果的には、取引先に都合のよい存在(便利屋)になってしまいます。かたや、Bさんのように、“コレが専門です!”と自分をアピールすることで仕事を獲得していくと、その分野の経験値を増やしていけます。すると、益々専門知識やノウハウを蓄積することができて、仕事のやり方として、非常に効率の良いものになります。
組織に属さない、身一つのフリーランスが自分戦略として取るべき道は、得意技、得意分野、圧倒的な知識・情報量など、自分が持つスキルから特化するのに最適な強みを選択して、それに持てる時間や労力を集中して、さらに磨きをかけ、自分の付加価値(作業単価)を上げていくことにあります。
仕事が向こうからやってくる『仕組み』作りには、先ず、Aさんのような下請けの立場に甘んじる状態から、戦略的に考え行動していく姿勢に切り換えることが必要になります。
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