独立を成功させるための心得
「短期計画」が完成すれば、あとは、実行あるのみです。それでは、最後に“計画倒れ”に陥らないために心得ておきたいことについてお話します。いつまでにどうなりたい、という願望を書き記した「キャリアビジョン」のシート(「独立準備1:自分を知る【3】」で作成)を、時間軸と自己成長度の2次元で表わすと、以下のような図になります。
“計画倒れ”に終わらせないための心得
上の図から見えてくる、次の3つを心得を是非覚えておいて下さい。■自分の成長によって目標はクリアされる
計画を立てた自分と、将来のなりたい自分との間には、明らかに能力のギャップがあります。ですから、今の自分のまま同じことをしていては、到達することはできません。(殆どの方が、現在の自分のままで、計画を実行していこうとします。)必要なスキルを身に付けて、自分を変化・成長させていくことが必要です。
■壁にぶち当たった時が、自己成長のチャンス!
図を見ていただくと分かるように、目指す自分へ近づくためには、『成長の階段』が用意されています。目の前に立ちはだかる困難の壁と思っていたものは、実は、次のステップへ進めるところまでやってきた、ということだったのです。そう捉えれば、ヘコんだり、自信を無くしたり、挫折感を味わっている時間はありません。一段階段を上がるために、クリアする方法をすぐに考えましょう!
■計画を取り巻く環境は、変化する。従って、計画自体も変化する
環境変化が激しい時代です。計画を立てた時点から、前提条件さえもどんどん変わっていきます。計画は、常に見直し、修正していくことが必要です。一度決めたことは最後まで…、という責任感は、マイナスに作用する時もあります。そして、自分自身の価値観も年齢や成長に伴って変化します。仕事や人生の節目で、大きくビジョンそのものが転換することもあります。大事なことは、常に自分を生かすための計画であることです。
「自営計画書」を作成するプロセスが、独立への第一歩を着実に踏み出すことになります。是非、心を落ち着けて自分の将来を考える時間をとって下さい。そして、“よ~し、やるゾぉー!”と元気が出てくるようなビジョンを描いていただきたいと思います。
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