キャラクターが優れていて、見た瞬間欲しくなる。掴みはOK!だとしますね。そこで、もっと好きになってもらうためには、最初の段階での、世界観構築が重要になってきます。
キャラクターの構築と、コンテンツとしての展開プランです。キャラクターを自由に使ってください、というのではなく、ライセンサーがビジネスプランをしっかり持っていて、ライセンシーとなるメーカー企業の商品展開を良い方向へコントロールしていく、それが、プロデューサーの仕事であり、コンテンツビジネスだと考えています。
それと、キャラクタービジネスって、作ればすぐ成功するように思っている人が多いんですが、ウチは最低2年かかっています。新人は特にそうですが、話が立ち上がってからお金が入ってくるまで、2年くらいは考えておいた方がいいんじゃないかと思います。
大事なことは「ビジネス」と「クリエイティブ」のバランス感覚、そして「客観性」
---プロデューサーのお立場から、フリーのクリエイターの皆さんへ一言アドバイスをいただけますか?僕が、いつもクリエイターの人たちに言っているのは、「ビジネス」と「クリエイティブ」のバランス、そして「客観性」が大事だということです。
どっちが重くなっても曲がっちゃう。両輪だから、バランス良く回転させていくと、いい方向へ進みます。
もう1つが、さっきお話した、客観性です。自分だけがいいと思ってもダメ。よく、どうして誰も評価してくれないのか、と言ってくる人がいます。人は色んな判断をするということを前提にして、自分自身を、自分の作品を、客観的に見ることが大切です。
みんなで映画を撮りたい!
---最後に、今後の展開とか将来やりたいことをお聞かせいただけますか?やりたいことは、今関わっている若いクリエイターや仲間たち、アパレルとか、音楽とか、役者さんもいて、今は無名でも、将来有名になって、みんなで映画を撮りたい。それが夢ですね。老後の楽しみになるかな。
当社でプロデュースしているキャラクターに関するお問合せ、また、キャラクター作品に関するご相談は、以下へご連絡下さい。 ●有限会社ミヤチ 〒104-0061 東京都中央区銀座2-11-6 竹田ビル203 TEL: 03-3524-4760 / FAX: 03-3524-4761 mail: info@hana-and-zoo.com |
取材後記
宮地さんにお会いしたのは、8月の末に開かれた「インディペンデント・コントラクター・フォーラム」の会場でした。コーナーいっぱいにキャラクターが展示され、企業ブースの中で、一際目立っていました。現在、日本アニメの世界的評価が高まって、国の産業とてしてコンテンツビジネスへの注目が集まっています。しかし、業界を支えるクリエイターの処遇は、好きでないと続けられない世界だと聞きます。宮地さんは、その現場を見て、クリエイティブが分るプロデューサーを目指された。業界で数少ない、バランス感覚の優れたプロデューサーのお一人だと思います。益々のご活躍を期待しています。
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