起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

【3-5】 得意先は独立前に確保しておこう(2ページ目)

取引先を持たずに独立開業すると、仕事を受注する前に資金ショートするなんてことにも。そんな失敗を避けるために、何をしておくことが必要か。「独立開業の実態調査」を交えてご紹介します。

執筆者:塚田 祐子

見落としがちな「新規取引先の開拓経費」

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独立後に取引先を探す場合は、その分事業資金が必要になります。
前述のデータの裏を返せば、残りの約6割の方は、独立後に新規取引先を探して、なんらかの営業活動を行っているわけです。

ここで、1つ注意点があります。開業にかかる経費で見落としがちなのが、この営業活動に要する新規顧客獲得経費です。仮に、仕事の発注先がゼロの状態で開業した場合、仕事を受注して入金があるまでは、収入がありません。その間の生活費や事業経費は、自己資金から全て持ち出しになります。よく、独立後、半年からできれば1年位の間、仕事がなくても生活できるくらいの貯金は必要だ、ということを聞きます。これが、つまり、新規顧客獲得経費ということになるのです。

つい計算に入れ忘れるのは、自分が動く時間経費のため、目に見えるカタチでの出費にはならないからです。しかし、それでは、あまりにも(回収不能な)「先行投資」が大きくなり過ぎます。そして、最悪、受注を獲得する前に資金ショート、ということにもなりかねません。そこで、独立前に得意先をしっかりと確保しておきたいものです。

先ず大切なことは、現在会社へ勤めている方は、極力円満退社をしましょう! 調査結果では、約2割の方が、元の勤務先がメイン・クライアントになっています。また、元の勤務先や取引先で知り合った企業が得意先になるケースが、約2割強です。是非、仕事関係の友人や知人、先輩から、取引先を紹介してもらえるような人間関係を築いておきましょう。

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