起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

【3-5】 得意先は独立前に確保しておこう

取引先を持たずに独立開業すると、仕事を受注する前に資金ショートするなんてことにも。そんな失敗を避けるために、何をしておくことが必要か。「独立開業の実態調査」を交えてご紹介します。

執筆者:塚田 祐子



フリーランスの独立マニュアル
【 独立準備1:自分を知る 】

▼連載のバックナンバー:
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【 独立準備:自分を知る 】
【1】キャリアの棚卸で発見できるもの
【2】自分に合ったワークスタイルとは
【3】3年後の自分の姿、見えますか?
【4】個人でやるか、会社を作るか?


【5】得意先は独立前に確保しておこう

約4割の人は、独立前に得意先を見つけている!

リクルート ワークス研究所が実施した「個人事業主(サービス業)の独立開業に関する実態調査2004」に、次のようなデータがあります。

※調査サンプルの主な職域は、クリエイティブ系、専門職、IT技術系です。
・調査対象:個人事業主を本業とするもの(自営業、SOHO、士業)
・回答者数:800人(独立初期者/開業5年以内 75.1%、ベテラン独立者/開業10~15年 24.9%)
・調査期間:2003.11.28~12.8

【質問】この1年間における主要な発注元の数は?


【質問】*発注元が複数の場合:発注元の数は?(※企業や官公庁を対象、一般消費者は除く。)


クライアント1社と契約を結ぶ「専属フリーランス」の方が増えてきていると聞きますが、主要取引先が1社と答えた方は、各職種で約15%。IT技術系では、その倍の33.3%。これは、開発業務等で長期に従事するためではないかと推測します。

ほとんどのフリーの方は、平均5~6社の企業と取引をしているようです。

次に、「現在の発注元とどうやって知り合い、取引に至ったか?」という質問への回答です。

【質問】*発注元が1社の場合:発注元となった経緯は?(※調査数:113)


【質問】*発注元が複数の場合:売上1位の発注元となった経緯は?(※調査数:363)


1社契約の方と複数の企業と取引をしている方で、若干その経緯の順位と比率は違うものの、現在のメインの発注元は、独立前に関わっていた企業という方が、約4割に及んでいます。発注元が複数の場合でも、売上1位の企業は、全体売上の約半数(50.3%)を占めています。すると、独立した方の約4割は、開業前に関わった企業が得意先となり、現在の売上の50%~100%を占めている、ということになります。

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