独立の落とし穴、致命的な誤解・誤算とは?
では、なぜ、多くの人が経営の基本的な仕組みを考えずに独立してしまうのでしょうか?ここに、独立の落とし穴があります。
フリーランスで独立しようと考える人の多くは、何らかの専門的な能力(技術、知識、経験・ノウハウなど)を生かして仕事をやっていこうとします。そこで、仕事をする能力があれば、独立してもなんとかやっていけるだろう、と考えてしまいがちです。
それが、致命的な誤解・誤算となります。
“仕事がデキル”ということと、“その能力を使って、独立・自立してやっていく”ということは、全く別次元のことになり、そこを見落としている方が、実はとても多いのです。
また、特に技術系・制作系の方は、指示を受けて仕事をするというスタイルに慣れています。すると、独立後も、ひたすら仕事の依頼を待つ姿勢をキープしてしまいがちです。それは、そのまま、下請のポジションに移行することを意味します。
勿論、世の中は、スキルが高く・安く・速く仕事をしてくれる人材を求めていますから、開業と同時に仕事の依頼はたくさん舞い込むかも知れません。しかし、長い目で見ると、安定した売上、稼動時間に対する自分の対価、やりたい仕事などを、自分でコントロールできない立場に甘んじることにもなります。売上は上がっても、だんだん首が絞まる薄利多売経営に陥ったり、クライアントにとっての便利屋になってしまう危険性が高くなります。
そこで、本講座では、下請・受注型から抜け出して、自分の個性を生かし、自分らしいやり方で仕事ができる環境を作り出すために、向こうから仕事がやって来る仕組みの作り方、構築法を解説していきたいと思います。これまでのやり方や考え方を見直す切っ掛けにしていただけたらと思います。講座は、全10回でお届けします。
なぜ、仕組みを作ることが必要なのか、次ページへ続きます>>